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「大象席地而坐(象は静かに座っている)」胡波という映画監督

2018年11月16日、台湾・国父紀念堂で開催された第55回金馬奨授賞式、注目作品のなかでも異彩を放っていたのが、上映時間が約4時間にも及ぶ長編作「大象席地而坐(以下、「象は静かに座っている」)」だった。「象は静かに座っている」は数々の素晴らしい映画を抑え、作品賞に輝いた。胡波にその知らせは届いただろうか。
若き映画監督・胡波は、「象は静かに座っている」を完成させた後、2017年10月12日に自らこの世を去っている。29歳だった。

胡波の経歴

胡波は、1988年山東省済南市に生まれた。何度か受験に失敗しながらも、2010年、胡波は22歳で北京電影学院監督学部への入学を果たす。

2014年から、胡波はONEなどのプラットホームで自身の短編小説を発表し始める。ペンネームは胡遷。2015年にはショートムービー「遠隔的父親」で第5回ゴールデンコアラ中国映画祭(オーストラリア)で最優秀監督賞を受賞、同年、長編小説「牛蛙」を上梓。2016年、短編小説集「大裂」で、台湾の第6回世界中国語映画小説賞を獲得した。

ベルリン国際映画祭での高い評価

2018年2月16日、旧暦の元旦、映画「大象席地而坐(象は静かに座っている)」がベルリンでワールドプレミアを迎えた。「大象席地而坐」は、2018年の国際ベルリン映画祭フォーラム部門唯一の中国人監督による作品で、映画祭でも「利己的な社会を緻密に描き出しだしている」と高い評価を受け、国際批評家連盟賞を授賞した。

「象は静かに座っている」は4時間近くもあるが、300名近くの観客は誰一人として途中席を外すことはなかった。上映後、胡波の母がステージに上がり、「今日映画祭に来られて、辛い気持ちもあり満足し安堵してもいます。辛いのは、息子がこの映画のために若い命を失ったこと。満足しているのは、この映画がベルリン国際映画祭で上映されたことです。」とコメントした。

ベルリン国際映画祭の4か月前、「象は静かに座っている」の監督・胡波は北京で自らの命を絶った。29歳だった。「象は静かに座っている」は胡波にとって初めての長編作品であると同時に、最後の映画となってしまった。多くの人は、彼の自殺という事実から胡波の名を知ったことだろう。

胡波の自殺

2017年10月12日、友人Aは、胡波を呼んで一緒に食事をしようと料理の準備をしていた。2人はまだ知り合って間もなかったが、意気投合し、よく一緒に食事をする仲だった。胡波は独り暮らしの独身で、ほぼ毎日外食やらデリバリーやらで済ませており、冷蔵後の中も冷凍食品だらけだったという。北京五環外に引っ越して以来、Aはよく胡波を家に呼び食事をしていた。

微信の返信もなく、電話も取らないので、Aは胡波の家まで行くことにした。胡波はよく家の鍵を忘れるので、Aの家に合鍵を置いていた。ドアを開けても誰もいなかったが、家に特に異常はなかった。Aは別の友人に胡波と一緒ではないかと電話をしながら、廊下の消防扉を開けた。Aは首を吊った胡波を見た。

白い縄は16階から17階へ上がる階段の手すりに結びつけられ、15階まで垂れていたという。マンションは18階建て、1フロア2世帯で、普段階段を使う人は少なかった。胡波の向かいは空室で、Aが来た時、不動産仲介業者が内見に来ていたが、誰も気づかなかったという。Aがすぐに通報し、警察と救急車が駆けつけたが、胡波はすでに亡くなっていた。

知らせがすぐに広まり、同級生や友人が駆けつけた。警察が現場を封鎖していたので、皆マンションの下に集まっていた。遺体は白い袋に入れられ車に乗せられていった。泣き声を堪えきれない者もいたが、皆沈黙し言葉はなかった。

プロデューサー夫妻との確執

誰も胡波の死因をはっきりと分かっていなかったが、現場で40歳過ぎくらいの女性が大声で胡波を罵倒しているのは聞こえたという。

彼女は劉璇、「象は静かに座っている」のプロデューサーだった。2016年、劉璇は西寧行われたFIRST影展で胡波の脚本を見て、彼女の夫である著名監督の王小帥を胡波に紹介した。2人の映画会社・冬春影業は胡波の脚本への投資を決定、彼は初めて長編映画を撮影するチャンスを得た。映画は2017年の初めに撮影が完了したが、後の編集段階で膠着状態に陥ってしまった。胡波自身も一度自分の処女作を失うであろうことを認めている。

この映画を完成させるのに丸1年かかったのに、最後には僕のものではなくなった、映画を守ることができなかった。映画は消されるだろう。(胡波、2018年8月26日、「牛蛙」あとがき)

胡波が亡くなった2日後、FIRST影展はこの若い監督に哀悼の意を発表した。同時に、「警察は初期捜査で刑事事件の可能性を排除した」とも発表した。その後、警察は胡波の血液中にアルコールや薬物はなかったとの検死報告を出した。胡波の両親は済南から北京へと上京、司法解剖とさらなる捜査を拒否した。

胡波が自殺したというニュースが出た後、ネットユーザーが彼の微博の個人アカウントを見つけた。132回しか投稿されていないアカウントで、コメントがいくらかついているくらいだった。しかし10月12日の後、トップページのコメント数はあっという間に4000を越え、その内の1つの投稿は1万回近く拡散された。

数日後、ネット上に胡波と王小帥の微信トークルームと思われる画像が流れ始めた。王小帥は胡波に対し、「あのロング版は酷すぎる。分かっているか?……お前は、他人がお前が表現したいという浅はかなものが分からない馬鹿だとでも思ってるのか?」と言っていた。王小帥は「象は静かに座っている」のプロデュースを担当していた。メディアの報道は、彼らの芸術に対する主張の違いが映画の権利問題に発展したという点にフォーカスした。

だが、すぐにそのスクリーンショット画像は削除された。ある記者が王小帥の妻である劉璇に連絡を取ったが、彼女は「故人の冥福を祈る」と言うのみで、インタビューを拒否した。

「象は静かに座っている」のあらすじ

”満州里のサーカス団にいる象は、ずっとそこに座っている。誰かがフォークで刺そうとも、そこに座っているだろう。多くの人が走って行っても、檻を持って見ているだろう。誰かが食べ物を放っていっても、構うことはないだろう。”

「象は静かに座っている」はある人物の独白から始まるが、なんだか釈然としない。30歳前後の男は、90年代のような髪の分け方で、口には煙草をくわえ、唇は乾燥している。彼は窓辺に坐り、その横には半裸の女が横たわっている。しかし、暗い画面と角度から、情欲の要素は感じさせない。男と女が話している時、視線を全く交わさない。会話のようで、まるで独り言だ。

女:早く出て行って。
男:夜になったら行くよ。
女:駄目よ。
男:なぜ?
女:報告書を出しに行かなきゃ、午後は会議よ。
男:お前が火を点けると、たまに唇の皮に付くんだよ、吸い殻に血が付く、見えるだろ?
女:だから?
男:お前が水をよこさないからだよ。
女:私もう行かなきゃ。

映画では2人の会話のついての釈明はなく、監督も観客に2人に何が起こったか、理解することを急かさない。胡波はカメラを近づけて、画面の大部分を俳優の顔で占める。この撮影方法で、観客にその人物の心理を直接的に体感させる。荒んだ世界、薄情な人たち、理解の難しさ、そういった雰囲気が映画を一貫して漂う。

男の名は于城。親友の妻との浮気現場を見られ、親友を自殺に追い込んでしまう。しかし彼には悔やむ様子もなく、女と一緒に落とし前をつけるつもりもない。彼から3人の”喪失”と”逃避”の一日の物語が始まる。

高校生の韋布は、校内のボスのスマホを盗んだ友人をかばい、思わずボスを階段から突き落としてしまい、意識不明の重体にしてしまう。韋布は学校から逃げ出す。


韋布が思いを寄せる同級生の女子・黄玲は、酒浸りの母親と暮らしているが、実は学校の主任教師と密かに交際している。主任との不倫が暴露され周囲の知るところとなった時、町に彼女の居場所はなくなる。

韋布の隣人の老人・老金は、家のベランダで寝起きしている。娘夫婦は孫娘の進学に備えて家を買うために、老金を老人ホームへ入れようとしていた。彼のそばには1匹の老犬だけ。韋布を追うチンピラたちに巻き込まれ、怖気づいた娘婿に家を追いだされてしまい、町を彷徨う。

韋布が一度家に戻り家出の準備をしている時、自分のベッドの下に隠しておいた金を父親がくすねたことに気付く。金がない韋布は、祖母をに金の無心に行くが、祖母は家の中で亡くなっていた。切符代を捻出するために、好きだったビリヤードのキューを担保に金から金を借りる。しかしその後、黄玲と主任教師が一緒にいるところを目撃してしまった上、校内のボスのスマホを盗んだという濡れ衣を着せられたと思っていた友人が、本当はスマホを盗んでいたことを認める。やっとの思いで捻出した切符代も、騙されて偽の切符をつかまされてしまう。

黄玲は、もの凄いスピードで広まる自身のスキャンダルを前にどうすることもできず、母親からも罵倒される。彼女は、訪ねて来た主任教師とその妻をバットで殴り、家を出る。

家から追い出された老金は、可愛がっていた犬を飼い主から逃げた大型犬に噛まれ殺されてしまう。老金はその犬の飼い主を訪ねるが、罵倒される。

この一日の最後、坐っている象を観るために、この3人は満州里へと向かうバスに乗り込む。

「象は静かに座っている」の撮影

2017年春節が過ぎた頃、胡波は撮影班と共に河北井陘に入った。簡単にクランクインの式典を済ませ、「象は静かに座っている」の撮影は始まった。

井陘は河北省の西部に位置し、山西に隣している。大小多くの炭鉱があり、歴史上でも有名な炭鉱都市であった。80年代から炭鉱資源が徐々に枯渇し、陥没した土地や裂けた家屋が多く残されている。胡波が井陘を選んだ理由には、この地のスモッグや冬季の重苦しい雰囲気もあった。胡波の中の「象は静かに座っている」はこういった色合いだった。

しかし、撮影班が到着した時の井陘は、空気も良く、毎日晴天だった。求める色彩のために、緊急的な撮影手法を取り入れるしかなかった。朝5時には起き、太陽が出る前まで撮影し、それから午後3時にまた撮影を始め、夕暮れまで撮った。その2つの時間帯の光だけが、胡波がもとめるはっきりとしない暗さだった。

冬春影業から与えられた撮影期間は30日間、後から25日に減らされた。時間がなく、胡波は全て長回しで撮影することを決めた。更にミスが許されない状況となり、胡波は昼間の時間をリハーサルに費やした。胡波は常にモニターの後ろに付き、ミスを修正していった。

光へのこだわりと同時に、胡波は俳優たちの演技にいかなる”色彩”も持たせないことを求めた。映画中、于城の親友が飛び降り自殺をし、親友の母親が現場を訪れ、マンションの下から自分の息子が飛び降りた窓を見上げるシーンがある。台本の中では、その時の母親の台詞は「高すぎるわね」の一言。初め、母親役は台詞を言う時泣いたが、胡波は何の情緒もなく言うように何度も訂正した。胡波は「子猫や子犬が死んだら、そういう風に悲しむかもしれないけれど、人が死んだのだからそうじゃない。」と言ったという。

「象は静かに座っている」は胡波の初めての長編監督作品で、撮影班のメンバーの多くも20歳そこらの若者たち、撮影時は常に問題に見舞われた。

ある重要なシーンがある。元々は井陘駅で撮影するはずだったが、駅の管理人に制止されてしまった。そのシーンを削除することはできないし、変更することもできない。胡波は撮影スタッフを連れ、石家庄駅でこっそり撮影を行った。スタッフたちはかばんの中にカメラを忍ばせ、俳優たちの後ろに付き、俳優たちの定められた動きだけでなく、俳優と実際の売り場の販売員とのリアルなやり取りを撮影した。こういった撮影はもちろん禁じられているが、胡波は辛くも成功した。

より大きな困難は胡波とプロデューサー劉璇との駆け引きからきていた。胡波の友人が、胡波が亡くなった後に彼のパソコンから見つけた「青年監督の死」というファイルがある。いつ書かれたものかは分かっていない。そのファイルによると、冬春影業は撮影方法やスケジュールの逼迫を理由に「監督はいつでも換えられる」と胡波を脅迫していたという。

そんな状況の中でも、2017年3月14日、「象は静かに座っている」は無事にクランクアップを迎えた。

2時間版と4時間版

胡波は、編集作業を早々に完了させた。撮影の前から「象は静かに座っている」を長回しのシーンから構成する映画にすると方針を決めていた胡波にとって、難しい作業ではなかった。長回しのシーンがしっかりと撮影で来てさえいれば、素材を組み合わせるだけだった。

プロデューサーの王小帥は、まだ経験のない監督が採用する手法としてリスクが高いと反対していた。しかし、胡波は自身のこだわりを貫いた。

10日間ほどで、胡波は編集作業完了を宣言した。王小帥と劉璇は完成した作品を認めず、再編集を胡波に要求した。

胡波は悩んだが、1か月かけて2時間版に再編集した。2時間版は、時間を圧縮するために、胡波が重視していた長回しのシーンが切り刻まれて繋げられ、状況を補完するために字幕を入れざるを得なかった。映画の時間は短くなったが、最も人の心に訴えかける部分はなくなっていたという。

4時間版の「象は静かに座っている」が王小帥と劉璇に否定された後、胡波は自身の映画の質について疑問を抱くようになってしまっていた。諦めがつかなかった胡波は、専門家に映画を送り、意見を聞こうとした。その内の一人が台湾の著名な映画編集者の廖慶松だった。

2017年5月、胡波が2時間版を提出して間もない頃、廖慶松からの返答を得た。廖慶松は4時間版を称賛した。胡波はすぐに劉璇に4時間版を再提出したい旨を伝えた。しかし、2人は冬春影業の北京オフィスで激しい言い争いになってしまう。劉璇は胡波の要求を拒絶した。

5月28日、端午節の連休時期に王小帥と劉璇は食事会を開いた。その際にも、胡波は4時間版の再提出を希望した。しかし、この場でもその要求は拒絶され、劉璇は胡波を罵倒した。

その端午節の食事会の夜の後、胡波は冬春影業のオフィスに行き、素材をこっそりコピーして持ち出そうとしたが、劉璇に見つかってしまう。劉璇は胡波の鍵を没収し、編集室を閉鎖した。

胡波は他の映画会社に映画を買い取ってもらえるように接触したが、冬春影業が提示した価格は350万元だった。「象は静かに座っている」の予算は90万元、実際にかかったのは73万元だった。350万元の内200万元は”王小帥のプロデュース費”という項目だったという。胡波にとっては、とても受け入れられるものではなかった。

結局買い手はつかなかった。半月たった頃、胡波は「従うふりをする、そうでなければ映画がなくなる」と、王小帥と劉璇それぞれに謝罪し、2時間版の完成に尽力すると表明した。しかし、2人とも胡波の申し出を拒絶。6月27日には、胡波の元に冬春影業から契約違反による損害賠償請求の通達が届いた。その数日後には、監督契約の解除要求の通達も届いた。契約解消後、映画の素材や脚本など関連物の著作権および所有権は冬春影業に属することになってしまった。

その後、胡波は2冊目の小説「牛蛙」の出版に奔走していた。FIRSTは胡波の2本目の長編作品「天堂之門」への出資を決定しており、彼は再び新たな挑戦に向かおうと、がむしゃらに仕事に取り組んだ。彼にとっては”暗闇の中の希望”だっただろう。

同時に、FIRSTは冬春影業と胡波との関係を取り持つことに尽力していた。9月末にFIRSTは小規模の映画上映会を企画しており、その場で「象は静かに座っている」の買い手を探そうとしていた。しかし、それすらも劉璇によって阻止されてしまった。胡波はその知らせを聞き、プロデューサー夫妻への恨み言を言っていたと友人は証言している。

◇◇◇

胡波の自殺の1週間後、冬春影業は映画の版権を”譲る”ことに同意した。現在、映画の版権問題は解決している。「象は静かに座っている」がベルリンで上映された時、エンディングロールの最後に映画の版権帰属先があり、その内の一人は胡波の母だった。

「象は静かに座っている」章宇と彭昱暢

胡波自殺の翌日、「象は静かに座っている」の主要出演者である章宇と彭昱暢がそれぞれ自身の微博でコメント発表した。

于城役の章于は、「もし2日前帰ってきた時、電話していればよかった。飲む約束をしていたら、俺を何日か待ってくれていたはずだ。」と微博の中で何度も繰り返した。章于は、海外の友人から自殺の知らせを受け、すぐに胡波のマンションへ向かったという。だが、すでに遺体は運び出された後だった。

韋布役の彭昱暢は、「初めての文芸作品で一緒に奮闘したこと、分けてくれたコーラ、天気が良すぎて深夜3時に起きて撮影するしかなかったこと、屁理屈言ってたこと、先生のように友人のようにすごい役者になれと僕に言ったこと、一緒に賞を獲ってそれぞれの夢を叶えようと言ったこと、覚えています。ご冥福をお祈りします。」と微博でコメントした。

金馬奨作品賞受賞

金馬奨は台湾で開催される映画賞であるが、中華圏を代表する賞だ。「象は静かに座っている」は、作品賞、主演男優賞、脚色賞、新人監督賞、撮影賞、オリジナル映画音楽賞の6部門にノミネートされた。「象は静かに座っている」チームがレッドカーペットを歩く時、韋布役を務めた主演・彭昱暢が胡波の母の手を取って現れた。レッドカーペットの先では、別作品でノミネートされていた章宇が待っていた。

彭昱暢は、金馬奨主演男優賞ノミニーへのインタビューの中で、胡波について「監督のこだわり、強い思いが今皆さんに認められて、素晴らしい作品を観ることができて、この作品が認められたんだと思います。彼の強い気持ちがなければ今こうはなっていなかったでしょう。」と触れている。またレッドカーペットのインタビューでも、撮影当時について「当時は監督が、音楽を聞かせていくれて役にすぐ入ることができた。」とコメントした。

授賞式が始まり、「象は静かに座っている」はまず脚色賞(最佳改編劇本)を受賞した。胡波の名が呼ばれた時、カメラマンでもあり胡波の友人でもあった范超は、溢れ出る涙を止めることができなかった。今は亡き胡波の代わりにステージに上がったのは、胡波の母とFIRST影展の責任者・高一天であった。胡波の母は感極まり、言葉少なにステージを降りた。

そして、その瞬間は訪れた。「象は静かに座っている」は、数ある作品を抑え、第55回金馬賞作品賞に輝いた。胡波が命を懸けて貫いた作品が、多くの人に認められ、映画史に名を遺す評価を得た瞬間だった。胡波もきっと、見守っていたことだろう。

※参考記事「胡波:一位导演自杀的传说
上記記事を中心に編集、筆者が加筆し執筆した。

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