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2018東京・中国映画週間ゴールドクレイン賞 日中映画関係者が交流【受賞リスト・一部コメント付き】

10月26日、2018東京中国映画週間が閉幕を迎えた。今年は日中平和友好条約締結40周年の記念すべき年の開催で、10月19日~10月26日の期間中、中国映画12作が上映された。また、徐峥、兪飛鴻、雷佳音、海清、黄景瑜ら豪華俳優陣に加え、上映作品の監督やプロデューサーらが来日し、様々なイベントに出席した。

26日、TOHOシネマズ日比谷で開催された閉幕式には、クロージング作品「我不是薬神(邦題:ニセ薬じゃない!)」の主演徐崢をはじめ、参加作品の監督やプロデューサー、俳優など豪華なゲストが出席した。

当日の夜は、ザ・プリンスパークタワー東京に場所を移し、レセプションパーティーとゴールドクレイン賞の授賞式が開催された。ゴールドクレイン賞は、2016年から日中の映画交流を目的に創設された賞で、本年で3回目を迎える。日中映画週間は13回目の開催となるが、今回は初めて授賞式がディナーショー形式で開催された。授賞式には、受賞者とプレゼンター含め総勢55名にも及ぶ豪華なゲストが出席した。

中国では、毎年非常に多くの映画作品やドラマが制作されているが、正式な形で日本に入ってくるコンテンツはそのほんの一部でしかない。ここ数年は衛星放送でドラマが放送される機会も増え、中国の漫画が原作のアニメ作品が地上波で放送されるなど、中国発コンテンツが徐々に受け入れられ始め、再評価されているように感じる。ただ、その規模はまだまだ小さく、中国の若者が日本コンテンツに対して非常に強い興味を持って理解しているのに対し、日本の若者は中国コンテンツについてほどんど分からない、というのが現状であろう。今回の授賞式でも、中国の有名俳優がその点を危惧するようなコメントをした。今後、より多くの素晴らしいコンテンツが日本でも楽しむことができる環境になることを願っている。
筆者はこれからも小さな活動であるが、積極的に中国の人気映画や俳優、歌手やアイドル、バラエティを紹介していきたいと思う。

以下は、第3回ゴールドクレイン賞授賞リスト一覧。

【芸術貢献賞】
「崑劇映画・景陽鐘」/谷好好

【最優秀新人賞】
尚語賢/「僕はチャイナタウンの名探偵2(唐人街探案2)」

【新人監督賞】
蘇倫/「ルームシェア~時を超えて君と~(超时空同居)」

【観客賞】
「灰色だった空を見上げ、僕らは明日に向かう(拿摩一等)」/阿年
(プレゼンター:犬童一心)

【人気女優賞】
王麗坤/「プレイヤーA or B(幕后玩家)」
(プレゼンター:大和田伸也)

コメント:まず東京中国映画習慣でこの賞をいただけて感謝しています。「幕後玩家」のすべての方、特に主演の徐崢さんにも感謝しています。賞は一種の責任だと思っています。今後も更に精進して行きたとおもいます。

【人気男優賞】
黄景瑜/「オペレーション:レッド・シー(红海行动)」

コメント:ゴールドクレイン賞を受賞できて嬉しく思っています。若手俳優として、より今後も多くの作品に参加したいと思います。また「紅海行動」で賞をもらえて嬉しいです。いつも応援してくれているファンの皆さんにも感謝しています。

【最優秀主演女優賞】
海清/「オペレーション:レッド・シー(红海行动)」
(プレゼンター:別所哲也)

コメント:まずご臨席いただきました皆様に感謝申し上げます。そして実行委員会からこのような名誉をいただき感謝しています。映画の監督やプロデューサー、スタッフの皆さんにも感謝しています。より多くの中国映画が日本の観客の皆さんに届くように、より多くの映画交流が生まれるように願っております。

【最優秀主演男優賞】
雷佳音/「ルームシェア~時を超えて君と~(超时空同居)」
(プレゼンター:野村万蔵)

コメント:皆さんありがとうございます。まず兄貴である徐崢さんにも感謝しています。このような楽しい映画に参加できたことにも感謝しています。日本の映画界の皆さんにお会いできたこともとても嬉しく思っています。

【最優秀監督賞】
韓延/「カイジ 動物世界」
(プレゼンター:英勉)

コメント:中国映画週間でこのような賞をいただけて感謝しています。プロデューサー、俳優、映画に参加されたすべての方に感謝しています。最後に支えてくれた家族に感謝しています。これからも良い作品を届けられるよう努力していきます。

【最優秀作品賞】
「オペレーション:レッド・シー(红海行动)」/海清、黄景瑜
(プレゼンター:浅野忠信)

海清コメント:この賞をいただけるとは思っておらず、本当に驚いています。「紅海行動が」が皆さんに認められたということだと思っております。
黄景瑜コメント:「紅海行動」に参加できて本当に嬉しく思っています。監督にもとても感謝しています。この賞を映画の関係者を代表して受け取ります。ありがとうございました。

【日中映画交流貢献賞】
「逢いたい(在乎你)」
(プレゼンター:ジュディ・オング)

【審査員特別賞】
「ニセ薬じゃない!(我不是药神)」/劉瑞芳、徐峥

【特別映画貢献賞】
徐峥/「ニセ薬じゃない!(我不是药神)」
(プレゼンター:高島礼子)

コメント:高島さんありがとうございます。特別な名誉をいただきとても嬉しく思っています。賞を頂く瞬間、光を輝くような存在になりますが、これは決して私の頭が光っているのではありません。この光はすべての映画関係者、若い監督、若い優秀な俳優、スタッフの皆さんがくださったものです。ですので、この名誉は全員のものだと思っています。中国の観客の日本映画や漫画、俳優への理解度は、日本の方の中国コンテンツの理解度と比較した時、我々の想像より遥かに超えていると思います。両国関係がより親密になっていく中で、映画関係者は今後、気合を入れて打開していく準備をする必要があると思います。
中日間の映画交流の機会も今後増え、日本に来るチャンスも増えると思います。最後に皆さんに改めて感謝申し上げます。

※本記事は、「日本と中国12月号」にも一部が掲載されております。

2018東京中国映画週間公式サイト:
http://cjiff.net/

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