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李易峰主演ドラマ『麻雀』登場人物

李易峰がスパイ役に初挑戦したことでも話題のドラマ「麻雀」。
全61話(TV放送は69話)という大作ですが、それを感じさせないスピード感とスリルに溢れた作品でした。所謂「抗日ドラマ」にカテゴライズされるかと思いますが、抗日的要素よりはスパイ戦のハラハラ感の方が強いです。全編にわたって共産党のスパイ「麻雀」は果たして誰なのかという謎が中心ですが、最後まで分かりません。

個人的には主人公陳深より、脇を固めるキャラクターたちの方が魅力的に見えました。キャラクターとしては唐山海、俳優としては尹正が光っていたと思います。

自分のメモ的にもドラマ内の各登場人物の所属組織、人間関係を少しまとめておきます。管理人の独断と偏見、そして全話視聴した上でのネタバレもしていますので読まれたくない方はそのままタブを閉じてください。。。

作品情報

原題:麻雀
英題:Sparrow
出演:李易峰、周冬雨、張魯一、張若昀、闞清子、尹正など
話数:全61話(TV放送69話)
撮影場所:上海車墩影視基地
中国放送開始日:2016年9月5日

あらすじ

1940年3月、汪兆銘が政府成立を宣言した。中国に侵攻する日本軍は上海で抗日志士の大規模摘発を行っていた。汪兆銘は前国民党軍官の畢忠良を処長とする「特別行動処(通称76号)」を組織していた。 共産党員の陳深は組織からの連絡がないまま3年間行動処の第一隊長として華忠良の側に潜伏していた。畢忠良は疑い深い性格で、命の恩人である陳深を兄弟と言いながらも疑惑を抱く。共産党の連絡員で陳深の実の義姉である「宰相」が犠牲になった後、陳深は新たな連絡員の「医者」から日本軍のコードネーム「帰零計画」という重要な作戦計画書を手に入れるよう命を受ける。陳深のかつての恋人だった徐碧城は、軍統情報員の唐山海と偽装夫婦として行動処に潜伏し、同じく「帰零計画」の情報を狙う特殊任務を遂行していたが、幾度かの行動の中で陳深を危険に晒してしまう。陳深は日本人や軍統、76号行動処内の勢力を利用し、同時に大きな犠牲を乗り越えながらも、最終的には「帰零計画」を手に入れることに成功し、日本の侵略者の陰謀を打ち砕いていく。

主要人物

陳深(李易峰)

隊隊長、だが真の身分は共産党地下組織のスパイでコードネームは「023」。日本軍の秘密作戦「帰零計画」の情報を得るために潜入。酒は飲まず「クワス」という炭酸飲料をいつも飲んでいる。元々は床屋。黄埔軍官学校の教師も務めていた事があり、徐碧城はその当時の学生で2人は恋愛関係だった。唐山海とはライバル関係のような感じだが、 唐山海と徐碧城 の正体がバレないように何度も手助けをしている。かつて負傷した畢忠良と戦場から撤退する際に日本軍の青年を射殺したトラウマで、銃を撃つことが出来ない。女性の扱いが上手く、ダンスホールで女性と踊ったりはべらせているシーンが何度も出てくる。唐山海に女性についてアドバイスをしたり、柳美娜にハニートラップを仕掛ける際も助言をした。最終的には唐山海と「兄弟」と呼び合うほどに。実の義姉である「宰相」、唐山海、共産党エージェント「医生」だった李小男らを失いながらも 「帰零計画」を手に入れる。
演じているのは李易峰。同時期に放送中の古装ドラマ「青云志」では心優しい青年を演じているが、こちらでは汪偽政府に潜入するスパイ。飄々としていながらも鋭い観察眼と洞察力でピンチをかわす。陳深はお洒落で社交な人物、毎回色んな衣装で登場するが、どれも李易峰にぴったりでかっこ良い。

畢忠良(張魯一)

汪偽政府上海特別行動処処長。銃撃戦から撤退する際、陳深に命を助けられたことがあり、陳深を一番信頼する兄弟と言い側に置く。しかし、常に部下に陳深を見張らせるなど、決して信用はしていない。でも陳深がスパイでない事を一番に祈っている人物。疑い深い性格。妻・劉蘭芝をとても大事にしている。演じているのは張魯一、渋いイケメン。吹替は本人が担当。

唐山海(張若昀)

汪偽政府76号特別行動処第二隊隊長、だが真の身分は国民党重慶軍統機密機関のスパイ。徐碧城と偽装夫婦として潜入、コードネームは夫婦2人で「熟地黄」。しかし、偽装夫婦であるはずの徐碧城を実は愛しているという切ない男。「帰零計画」を手に入れるために柳美娜に逆ハニートラップを仕掛けるが、本人は偽装妻の徐碧城を本当に愛しているので不本意ながらも頑張る姿が何とも言えず切ない…徐碧城のために最終的には自分を犠牲にする。完全に主役を食っているめちゃくちゃいい役。最期は生き埋めにされ、蘇三省にスコップで殴り殺される。 最期まで徐碧城に本当の想いを自分からは伝えられられず、亡くなった後陳深から彼女に伝えられた。
演じているのは張若韵くん。軍服やスリーピースが良く似合っている若手俳優。スタイル良い。吹替も若昀くん自身が担当。

蘇三省(尹正)

元軍統上海区副長→汪偽政府76号特別行動処第三隊隊長。
変態鬼畜隊長。元々は唐山海と同じ軍統出身。汪偽政府に寝返る際の手土産として上海にある軍統の拠点情報を提供し一網打尽、130名以上逮捕という戦果を上げた事が評価され、特別に第三隊隊長を任命される。とにかく残虐で嫌らしい奴だが、李小男に好意を抱く。小男には花束をプレゼントしたり撮影所におみやを持って行ったりと積極的にアプローチ。姉と2人暮らしで姉の前ではとても優しい。姉は32歳になっても結婚していない弟を心配しているが、弟が国民党を裏切り、夫と子供を殺した日本軍側についている事は知らない。元上司である軍統上海区長曾樹を連行する際には個人的な恨みから寝返ったとの発言もあるが、李小男になぜ汪偽政府に入ったのかと聞かれた時「より良い生活のため」と答えている。小説では陳深と陶大春により李小男と同様の悲惨な最期を遂げることに。ドラマ版では、共産党のスパイの濡れ衣を着せられ畢忠良の飼い犬に食い殺される。
演じているのは尹正。「一剪梅」のカバーもとても良い。非情な変態鬼畜隊長と、姉や小男の前で見せる可愛らしい笑顔のギャップに激しく萌える。 蘇三省の狂気を見事に演じている尹正、ひたすらカッコいい。吹替も本人が担当。

徐碧城(周冬雨)

唐山海の妻として共に汪偽政府上海特別行動処に潜入する国民党重慶軍統機密機関のスパイ。コードネームは夫婦で「熟地黄」。汪偽政府主任の李黙群は彼女の叔父に当たる。陳深は黄埔軍官学校での師であり想い人、今でも想いを抱き続けている。資料庫の鍵を出に入れるため、夫である唐山海に柳美娜を色仕掛けで落とすようにけしかける。スパイとしては未熟で、陳深に一番言ってはいけない唐山海との偽装夫婦関係すら打ち明けてしまいそうなほど。結局、ピンチの際に打ち明けるが、その前に「時期が来たら陳深に打ち明けよう」という唐山海との会話があった。陳深も唐山海も徐碧城への想いから彼女のわがままを聞いたり、無茶をカバーしようと奔走する。 唐山海を愛する事はなかったが、彼の死は彼女を大きく成長させた。

李小男(闞清子)

映画会社に所属する女優で、明るく快活な女性。ただ主役を張れるほどの女優ではなく、エキストラ的な出演が多い様子。陳深と交際している。別れを告げられたり、唐山海や自身のピンチを守るため利用されたりと、陳深に振り回されてばかりだが、やはり陳深が好き。 陳深からとっさのごまかしで求婚された際はそれを見抜いていたのか断る。 蘇三省から好意を寄せられている。しかしその正体は上海共産地下党のエージェントで陳深の上司にあたるコードネーム「医生」。 小説では彼女の真の身分を知った蘇三省に尋問を受け、タオルを飲み込ませられた上に胃を引きずり出されるという壮絶な最期を遂げる。ドラマ版では、 刑場にて蘇三省に銃殺される。
彼女の最期のシーンについては、ドラマ版でもタオルのシーンがあるのかと闞清子、尹正にファンから質問がたくさん来ているいたが、尹正が微博で「タオルの件は見終わってから言って」とコメントしていた。

柳美娜(劉珈彤)

行動処資料室の管理人を務める女性。いたって普通の女子力高めな独身女性。唐山海に好意を抱く。その好意を利用され、唐山海のハニートラップにかかり、偽の「帰零計画」を資料室から盗み出す。唐山海と共に上海から逃亡しようとしたところ銃弾に倒れる。最期は唐山海に自分にとどめの一発を撃つように言い、彼に抱かれながら死亡。

主要組織

汪偽政府76号特工総部特别行動処

汪兆銘政権の諜報機関。通称ジェスフィールド76号。汪兆銘政権は日中戦争中に汪兆銘を首班として日本占領地につくられた傀儡政権。汪兆銘が漢奸(売国奴)として有名な通り、汪偽政府の関係者は敵国日本に与する漢奸。本ドラマの舞台は上海だが、汪兆銘政権の首都は南京にあり、当時の日本では南京国民政府とも呼ばれていた。ドラマ内で陳深の義姉でコードネーム「宰相」として活動していた沈秋霞が最終的に南京に送られる事になったのは本部があるため。

軍統

国民政府軍事委員会調査統計局、中華民国(国民党)の情報機関の1つ。本ドラマでは重慶国民政府の諜報機関。唐山海と徐碧城は重慶から派遣されてきた。

共産地下党
共産党地下組織。陳深、李小男が所属している。

梅機関
日本政府と参謀本部が1938年に上海にて設立した特務機関。主な職責は汪偽政権の監視と教育。
ドラマに登場する影佐将軍は実在した人物で、影佐禎昭陸軍中将。当時の日本陸軍は日中戦争の戦局打開のため、蒋介石と対立した中国国民党親日派の汪兆銘に協力し汪政権樹立を計画し、影佐を長とする通称「梅機関」(影佐機関)工作を進め成功。

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