第33集
大土司は裏切り者の命は奪わず永久追放とした。八爺は大土司に自分が役に立つことがあれば申し付けるようにと告げる。
目を醒ましたものの依然として意識はない様子の佛爺、大土司は心の闇が取り除けていないからだと言う。
仏爺の心の闇についての心当たりがないかと言う八爺に、二爺は「佛爺の心の闇となり得るのは”あの件”くらいしかない」と言う…
数十年前、佛爺たち張家は日本人の襲撃を受けていた。銃撃戦の中で佛爺の父は銃弾に倒れ、「長沙へ向かえ」と言い遺し命を落としてしまう。生き残った佛爺は捕虜として収容される。逃亡の機会を伺っていた佛爺は、ある雨の日、仲間と共に山の中の遺跡の中に身を潜め、脱獄に成功、仲間と共に長沙へと向かい、身一つで現在の身分まで上り詰めたのであった。
二爺は、佛爺の心の闇は東北の張家と関係があるはずだと推測する。八爺と副官は佛爺を東北へと連れて行く決意をする。二爺はまだ傷が癒えていないため、莫測と共に白喬寨に留まる事になった。
八爺は東北の列車の駅で新月と合流し、新月飯店でのオークションで佛爺を助けた貝勒爺の元には副官が玉佩を持って向かっていた。そこに副官と共に貝勒爺がやってくる。貝勒爺は早速新月から聞いた穷奇の刺青を持つ張家について調査を始める。
一方、鉱山の前には陸長官と陳皮らは霍三娘が派遣した人員たちが戻ってくるのを待っていたが、一向に戻る気配はない。不満そうな陳皮に陸長官は、わざと霍三娘に多くの人員を派遣させ勢力を削っているのだと告げる。
貝勒爺は佛爺の張家は不思議な一族で、族外とは通婚せず、一つの屋敷に住んでいて、その屋敷の前には生死線があり、一族以外の人間は入ることができないと言う。
翌日、4人は張家の古屋敷近くの村に到着する。村の様子は明らかに怪しく、村から離れ山奥へ入っていくと、「我ら一族非ざる者立ち入れば死す」と刻まれた張家の屋敷への入口を見つける。すると4人は潜伏していた日本人の襲撃を受ける。副官が応戦している間に、3人は馬車で張家の敷地へを入っていく。4人を追ってきた日本人たちは入口の文言通りに爆死してしまった。4人はすっかり荒廃した張家の屋敷に入っていく。
第34集
荒廃した張家の屋敷に入ると、佛爺は気分が著しく悪いようだった。八爺と副官が別れて屋敷内を探るが手掛かりはない。その上、屋敷内には罠が張り巡らされていた。
更に奥の建物内へと進み、手掛かりを探す一行。そこでようやく佛爺の意識が戻る。佛爺は一刻も早くその場を立ち去るように告げる。
佛爺は張家の来歴について全てを把握しているわけではないが、二爺が青銅の欠片を持ち帰った時、長沙の鉱山の遺跡には張家の古楼が隠されているのだと考えたと言う。そして張家らが守って来た秘密は世に出れば大乱を引き起こすものであると言う。
佛爺、八爺、副官は新月を連れて長沙へと戻った。佛爺、八爺は九爺を訪ね、陸長官と霍家が鉱山内に何度も人員を派遣しているが進展はなく、陳皮が血眼で二爺を探しており、陳皮が陸建勛の力もあり九門内のトップに躍り出たと言う話を聞く。佛爺は陳皮を警戒するように告げる。
佛爺は、信頼できる人物らを集め地位を取り戻すための行動を決意していた。副官は陳府を見張っていた。
裘德考は張啟山と二月紅が戻れば今の地位は保てなくなると陳皮に告げる。更に鉱山の中の物は丫頭をよみがえらせる二足る力を持っていると陳皮に伝える裘德考。
その話を佛爺に報告する副官、佛爺は陳皮を鉱山に入れないこと、二爺を極秘に呼び戻すことを命じる。佛爺は再度鉱山に入る決意をしていた。
一方、陸建勛は上層部から軍隊の使用権の停止を言い渡されていた。それは佛爺に通じている旧幹部からの通報であった。
陸建勛の指揮権が無くなった知らせは佛爺らの元にも届いていた。陸建勛が鉱山を諦める事はない、更に強大な力を持った協力者を探すはずだと推測する佛爺。新しい勢力としてある人物を思いついていた。
会心齋の東家として新たに地盤を開拓することにした佛爺、次々と民が挨拶に訪れるが、霍家と陳皮の使いだけは門前払いをした。佛爺は両家の怒りを買う事で彼らの対抗心をあおり、霍家、陳皮、陸建勛が話合いの場を持つよに仕向け、そこで主導権を握るのだと八爺に説明する。
会心齋にやって来たのは東北の貝勒爺であった。
