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映画「流浪地球」(流転の地球/The Wandering Earth)【あらすじ】【ネタバレ】

作品紹介

2019年春節に公開された中国映画「流浪地球」、本作は中国SF映画の傑作ともいわれており、非常に高い評価を得ています。映画館での上映期間も延長され、90日間で興行収入46.55億元、中国映画興行収入歴代2位の記録となりました(ちなみに1位は2018年公開の「戦狼2(战狼2)」の56.85憶元)。日本語字幕版もNetflixで配信されています。

「流浪地球」は中国の人気SF作家・劉慈欣の小説が原作。舞台は2075年、太陽が衰弱したことで人類が地表で生存するのが難しくなった地球。人類は「流浪地球」計画を策定し、太陽系から離脱し新たな活路を見出そうとしているところに未曾有の危機が訪れる。

劉慈欣と言えば、2019年に日本でも大ヒットしたSF小説三部作「三体」シリーズですね。中国ではすでに三部作完結していますが、日本では2020年6月に2作目「三体2 黒暗森林」が上下巻で発売されるところ。もちろんそんな壮大な話題作なので、映画やアニメなどメディアミックス話に事欠きませんが、結局どうなっているんだっけ…テンセントコミック(騰訊動漫)では、コミカラズされていたりもします。
ちなみに「三体」です。

映像はとにかく迫力あります。映画館のスクリーンで観たらすごいだろうな。地球が太陽系から離脱するために設置された「地球エンジン」とか、なんかもうすごいです。宇宙と地球ですれ違うが父子が、危機を通して協力しあい理解していく様子も印象的です。

基本情報

タイトル:流浪地球(流転の地球)
英題:The Wandering Earth
監督:郭帆
出演者:屈楚蕭、呉京、李光潔,呉孟達,趙今麦
中国公開日:2019年2月5日

あらすじ

太陽が衰弱し膨張し、いずれその膨張に飲み込まれる危機に面した地球。再び氷河期が訪れ、マイナス80度を越え地上に住むことができなくなった人類は地下都市に逃げ込んだ。人類は生き残りを懸け「流浪地球計画」という大胆な計画を立案。2500年の時間をかけ4.2光年離れた星を目指ざすべく、連邦政府により世界中に1万基設置された”地球エンジン”によって、地球は太陽系からの脱出を図っていた。
中国の宇宙飛行士・劉培強は、息子の劉啟が4歳の時、宇宙ステーションでの任務を果たすべく地球を離れた。成長した劉啟は妹の朵朵を連れこっそり地表に出て、叔父の韓子昴の作業用輸送車を盗み出す。そんな中、木星の引力の影響で地球エンジンが全機停止してしまい、地球は木星に衝突するという最大の危機に直面する。劉啟らはエンジン修復のために救援部隊に協力することになる。

主な登場人物

劉培強(呉京)
国際宇宙ステーションの宇宙飛行士。流浪地球計画で新天地を目指す地球を宇宙から見守りナビゲーションしている。任務のために、幼い劉啟のそばにいてやることができず、父子関係にわだかまりができてしまった。義父と息子を地下都市に移住させるために、病気で回復の見込みのない妻の延命治療を取りやめ犠牲にしてしまった。

劉啟(屈楚蕭)
劉培強の息子。母を犠牲にした父に対して反感を抱いている。妹の朵朵を連れてこっそり地上に出た際、地球エンジン全機停止という未曽有の危機に遭遇する。

韓子昂(呉孟達)
劉培強の義父。孫の劉啟と孤児の朵朵に愛情を注ぎ育ててきた。

韓朵朵(趙今麦)
地球が自転を停止した17日後、海に飲み込まれた都市で韓子昂によって救出された。朵朵と名付けられ、劉啟と一緒に育てられた。劉啟とともにこっそり地上に出た際、地球エンジン全機停止の危機に直面する。

王磊(李光潔)
連合政府の軍人。171-11救援部隊の隊長。何度も困難に直面しながらも任務を遂行すべく邁進する。

ざっくりネタバレ

世界各地での救援部隊の活躍もあり、大多数のエンジンが再稼働をした。しかし、宇宙ステーションから”最後の通信”が地球に流される。アナウンスによると、木星の引力はエンジンの動力をを越え、地球は木星衝突から逃れることはできない、あと7日で地球は滅亡するという。そんな絶望的な状況の中、劉啟は地球と木星の間で爆発を起こし、その莫大な衝撃波で地球を動かすことを思いつく。突拍子もない作戦だが、171-11のメンバーたちは最後の希望をかけ、エンジンへ向かう。

エンジンを起動させ爆発を起こすことに成功した劉啟らだが、最後の最後で燃料が足りないことが分かる。そこで宇宙ステーションから通信していた父・劉培強は、地球を救うために莫大な燃料を積んだ宇宙ステーションごと爆発の衝撃波に突撃する。劉培強と宇宙ステーションの犠牲により、地球は滅亡の危機から救われたのだった。

地下都市での日常に戻った劉啟。地球は新たな活路を見出すべく流浪の旅を続けているのだった。

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