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密室で明かされる真相…サスペンスドラマ「女孩們在那年夏天」【あらすじ】【ネタバレ】

近頃は、比較的話数が少ないサスペンスもののドラマが優酷や愛奇芸で配信されていて、見ごたえのある作品も増えているのでとても楽しいですね。こちらの記事でご紹介するのは、女性4人による密室サスペンスドラマ「女孩們在那年夏天」。原作は潘小楼の小説「女孩們在那年夏天幹了什麼」。

15年前、寮のルームメイトだった4人。久々に集まったが、そこで話題になったのは15年前に自殺したもう一人のルームメイトの死の謎について…密室の中で4人は互いに疑いの目を向け合います。果たして自殺の真相は何だったのか…

3話と短くサクサクと視聴できるので、「何を観るか迷う…」なんて時におすすめです。個人的な感想を言うと、自殺の謎を暴こうと4人が互いを疑りあい、本性をさらけ出しながら真相に辿りつくまでは良かったかなと。
ネタバレになるので伏せますが、最後はいらかなかったのではないかなぁ。最後の5分くらいがあることで、せっかくの密室ミステリーがパーに…(言い過ぎでしょうか)ちゃんとミステリードラマとして締めくくってほしかったなと少し残念でした。

とは言え、元ルームメイトの5人の微妙なバランスで成り立つ関係性は、女子であれば「ああ、分かるかも」という部分もあるのではないかと思います。それぞれに妬み嫉みがあって、でもそれをおくびにも出さずにいるんですよ。その均衡が密室の中で崩れ去った時、女たちの醜い本性が明らかになっていきます。そこがこの作品の見どころなんですよね。なかなか激しくやりあう様子はインパクトがあります。

作品情報

原題:女孩們在那年夏天
英題:The Girls
出演:范帥琦、倪珂欣、李昳晨、胡櫻子、秦語、王炳翔
話数:3話
中国配信日:2020年8月7日(優酷独占配信)

あらすじ

アナウンサーとして活躍する林芨は、ある日15年前に自殺したルームメイト姜元元が「親友が自分を裏切った」と告白する動画を受け取る。林芨は、姜元元の死の真相を明らかにすべく、15年前のルームメイト電莉、査燕玲、隋楠ら3人を自身の別荘に集める。久々の再会を果たす4人だが、姜元元の話題になると気分を悪くし、帰ろうとする。しかし、林芨もあずかり知らないところで、別荘の扉が何者かによってロックされ、4人は別荘に閉じ込められてしまう。林芨は姜元元の動画を見せ、かつてのルームメイトたちは姜元元の自殺に迫る中、それぞれの闇を露呈させていく。

主な登場人物

林芨(范帥琦)

アナウンサーとして活躍する女性。ある日、自殺したかつてのルームメイト姜元元の動画が送られてきたことで、彼女の自殺の真相を知るために、当時のルームメイトを別荘に集めた。当時は林小玉と呼ばれていた。

姜元元(倪珂欣)

活発で明るい性格、外見が愛らしいこともあり、校内の男子たちからも人気だった。アナウンス学科を受験しようとしていたため、受験勉強はあまりしておらず、遊んでいるような噂もあった。15年前に、寮で自殺した。自殺の直前に「親友に裏切られて絶望した」という内容の動画を残していた。

電莉(李昳晨) 

清華大学を狙って勉強していた秀才。自殺した姜元元の遺体を発見してしまい、そのショックで勉強に身が入らなくなり、査燕玲と同じ大学に進学する。高校時代は内気だった。

査燕玲(胡櫻子)

お嬢様でわがままな性格。同級生の王志と結婚したが、夫婦関係は冷めており、夫は不倫をしている。一見、電莉と仲がいいように見えるが実際は電莉のことを見下していた。

隋楠(秦語) 

IT企業でエンジニアとして働いている、ボーイッシュな女性。高校在学途中、海外留学を理由に学校を離れたため、匿名の手紙の事件には関与しておらず、中立の立場を貫く。

相関図

ネタバレ

高校時代、ルームメイトだった林笈、姜元元、査燕玲、電莉、隋楠の5人。姜元元は明るく、可愛らしい外見で男子生徒からも人気があった。学校には、新しい校医として聶先生が赴任してくる。若くて外見もよかった聶先生は、女子生徒の間で絶大な人気を集めていた。しかし、そんな聶先生と姜元元が交際しているという噂が出始める。さらには、姜元元の交際相手はチンピラだとか、実はパパ活をしているという話も校内中に流れ始めるが、ルームメイトたちは誰も姜元元をかばうことはなく、ついには姜元元を避けるようにある。ルームメイトの4人は姜元元のことで呼び出され叱られるなど、迷惑を被るようになり、ついに言い争いとなり、姜元元は宿舎を出ていく。しばらく連絡を取っていなかった5人だったが、春節を機に再び集まった。その場で隋楠は学校を離れ、海外留学することをルームメイトらに告げたのだった。その後、しばらくすると、姜元元が妊娠しているという噂が流れるようになり、ルームメイトたちはそれを証明するかのような産婦人科の受診表を発見してしまう。査燕玲と電莉は学校に報告しようとするが、林笈は反対した。しかし、姜元元が妊娠しているという密告文が掲示板に張り出されてしまうのだった。

***

密告文を書いたのは電莉ではないかと林笈は追及するが、電莉は否定し、ついに電離は狂ったように林笈の首を絞めてしまう。査燕玲と隋楠が止めるものの、林笈はある住所を告げる。その住所は、海外にいると言っていたはずの電莉が3年間住んでいる家の住所で、査燕玲のマンションの向かいだった。査燕玲は同級生の王志と結婚したが、王志との関係は冷めているうえ、王志には他に女がいることに気付いていた。実はその女こそが電莉だった。電莉は高校時代から王志に想いを寄せていたが、査燕玲が奪っていったという。
林笈は、精華大学に行きたかった電莉にとって姜元元が邪魔だったために密告文を書いたのではないかと再度追及するが、電莉は再び否定する。
そんな中、隋楠が密告文を見たと証言する。密告所が掲示板に貼りだされた時、すでに出国していた隋楠が密告文を見たというのはおかしかった。電莉は、密告文を書いたことを認めるが、掲示板に貼り出しておらず、密告文は行方不明になったという。その後、電莉はもう一枚途中まで密告文を書いていたが、その未完成の密告文も消えたという。電莉は、男子生徒にも人気があり聶先生との噂もあった姜元元に嫉妬していた査燕玲が密告文を貼り出したのではと疑うが、査燕玲は頑なに否定する。よくよく考えてみれば、受診表だけで姜元元が妊娠したと思い込んだが確たる証拠はなかった。電莉は密告文が張り出された日、林笈がいなかったことに気付いたが、林笈は隋楠に疑いの目を向ける。隋楠は実は出国していなかったこと、宿舎で密告文を見たことを認めた。実は隋楠は当時うつ病を患い、学校を離れたのだった。隋楠は林笈を疑うが、林笈は姜元元と最も関係性が良く、2人で支え合っていた。林笈がアナウンサーになったきっかけも姜元元だった。自分が姜元元を傷つけるはずがないという林笈だったが、密告文が破られていたから、電莉がもう一度密告文を書いて貼り出したと発言する。1枚目の密告文が破られていたことを知っていた林笈を一同は疑う。そして、林笈が自身の聶先生への片想いを隠していることを指摘される。

***

姜元元が最後に宿舎に現れた時、茶葉缶を持っていた。聶先生が姜元元にあげたものだったが、実はそのお茶は林笈が聶先生にプレゼントしたものだった。実は林笈は聶先生のことが好きだったのだ。
隋楠は、当時自分が密告文を破ったことを認めるが、その後林笈が密告文に気付き掲示板に貼り出したと推測する。電莉は貼り出された密告文は自分の筆跡だと認めるが、最後まで書いておらず、後半は自分が書いたものではないと言い、ついに後半の筆跡が林笈のものであることが発覚する。

***

林笈は、当時聶先生に片想いをしていたことをついに認める。ある日の晩、聶先生に告白しようと上着を脱いで聶先生が医務室に戻ってくるのを待っていた。しかし、現れたのは姜元元で、林笈は恥ずかしさからその場を一目散に去っていった。宿舎に戻ると、林笈は姜元元と自分の成績通知書を受け取る。姜元元は合格していたが、林笈は次点だった。林笈が姜元元に電話をかけると、電話口から聶先生の声がした。林笈は姜元元の家に行き問い詰めるが、姜元元は妊娠も聶先生が家にいることも否定する。林笈は裏切られたと感じ、密告文を掲示板に貼り出したのだった。
すると、密室の扉を開けて聶先生が車いすに乗った姜元元を連れて現れた。聶先生は、姜元元に妊娠の事実も交際の事実もなく、姜元元が病気だったことを明かす。姜元元の父親は海外におり、聶先生が姜元元を面倒を任されていたのだった。林笈が電話をかけた時、聶先生と姜元元のほかに父親もいた。聶先生は、姜元元の遺品をまとめている時に例の告発動画を見つけ、真実を明らかにするために今回の密室を仕込んだのだという。

真相が分かった後は、4人は交代で姜元元の病室を訪れ彼女の面倒を見た。ついに姜元元は目覚め、5人は新しい友情を築いていくのだった。

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