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悪夢を金に換え人生一変 王大陸主演映画「超級的我」(邦題:スーパー・ミー)【あらすじ】【ネタバレ】

本記事でご紹介するのは王大陸主演の映画「超級的我」。2021年4月に公開された作品で、中国の動画サービスをはじめ、Netflixでもすでに配信がスタートしています。Netflixでは、アクション・アドベンチャージャンルになっているようですが、ファンタジーの要素も大きいと思います。

実はこの作品、元々のタイトルは「奇幻之旅」で公開日は2019年6月28日でした。2019年6〜7月は映画の延期が多く、同時期に公開予定だった「少年的你」「八佰」なんかも延期になっていました。これらの作品はすでに公開されて高評価を得たわけですが、「超級的我」は2年越しの公開となりました。

悪夢に苛まれる売れない脚本家が、ある日夢の中の財宝を持ち帰ることができる能力に気付き、人生が変わっていく…という話なのですが、うーむ、個人的には微妙な作品でした。豆瓣の評価も5点台と低めで、まぁ相応の点数だと思います。ストーリー展開も微妙だし、物語自体が解りづらいかなと…結局何なんだと釈然としないラストでした。理解が追いついていないだけかもですけど!

主演は台湾の俳優王大陸(ダレン・ワン)。でかい口がチャームポイントですよね。王大陸といえば2015年の台湾映画「我的少女時代」、この作品の大ヒットが彼をスターダムにのし上げました。「我的少女時代」の王大陸は、永遠に少女の心を持ち続ける女性には堪らないツンデレのいい奴で、良くも悪くもこのイメージが定着している印象。何をやっても”王大陸”なんですよね、話し方も特徴的ですし(台湾腔の問題ではなく滑舌)。でもチャーミングで好きですよ!王大陸!

記事にしておいてオススメしないような感じになってしまいましたが、Netflixで日本語字幕付きもありますし、お時間ある際にサクッと観る分には良いのではと思います。

作品情報

原題:超級的我
英題:Super Me
監督:張翀
脚本:張翀
出演:王大陸、宋佳、曹炳琨、呉剛、金燕玲、金士傑、王紫逸、馬精武
上映時間:100分
中国公開日:2021年4月9日

あらすじ

売れない脚本家の桑榆は、夜な夜な謎の影に襲われる悪夢に苦しんでいた。しかしある日、桑榆は夢から財宝を持ち帰ることができる能力に気付く。財宝を金に換え、一気に成り上がり人生を変えていく桑榆だったが…

主な登場人物

桑榆(王大陸)

売れない脚本家。原稿を上げることも出来ず締切に追われ、毎晩悪夢に苛まれている。ある日、夢から財宝を持ち帰ることができる能力に気付き、人生が一変する。

花儿(宋佳)

桑榆の憧れの存在。カフェを経営している。

三哥(曹炳琨)

プロデューサー。桑榆の尻を叩く存在だったが、金を手にした桑榆を前に弟分に成り下がるも、桑榆のよきパートナーとなる。

ネタバレ

※【請注意】以下、詳細なネタバレがあります。

冴えない脚本家の桑楡は、謎の影に襲われ殺されそうになる悪夢に苦しんでいた。脚本も書くことができず、家も無くし、悪夢と現実の境も分からなくなりつつあった桑楡は、人生に絶望して投身自殺を図ろうとする。しかし、その場は屋台の親父に救われる。桑榆が悪夢で毎日死んでいるようで苦しいと明かすと、屋台の親父は「死ぬ前に起きればいい、自分に夢だと言い聞かせろ」と告げる。

その晩、桑榆が携帯を売ったなけなしの金でコンビニのパンを食べていると、再び悪夢に襲われる。「これは夢だ」と言い聞かせるも、夢は現実になっているようで、桑榆は窓ガラスを割って店内に倒れ込んでしまう。しかし、その手には夢の中に出てきた剣があった。翌日、剣を骨董店に持ち込むと2万元で売れた。桑榆は手にした金で新しいPCを買い、ホテルに宿泊する。

ホテルで寝ているとまた悪夢に襲われる。しかし、目覚めると今度は夢の中で出てきた大斧を抱いていた。大斧を大金に換えた桑榆は、ブランド品を買い揃え夜遊びに興じるようになる。

悪夢から持ち帰った財宝を金に換えどんどん金持ちになる桑榆の前に、脚本家時代の先輩三哥が現れる酔った桑榆を部屋に送り届けた際に、三哥は桑榆の金の出処を知り、逆に桑榆を「兄貴」と呼んで媚びを売るようになる。

一方、片想いをしていたカフェ店主の花儿についにアプローチをかける桑榆。彼女は桑榆が学生時代に通っていたライブハウスで歌っていた歌手で、憧れの存在だった。金に困っている様子の彼女に桑榆は150万元を渡し、カフェの共同経営者となる。そして金をばらまきカフェを繁盛させ、向かいの屋台の親父にもこっそり大金を届けた。

悪夢の中での対処法を徐々に身につけた桑榆は、襲われても殺されることなく反撃でき、欲しいものを夢から具現化できるようになっていた。花儿とも良い雰囲気の桑榆は、毎晩彼女を職場から送っていた。その中で、花儿はなぜか金を持っている桑榆の職業を聞く。桑榆が「夢を見る」「探す」「手に入れる」とヒントを出すと、彼女は桑榆の本当の職業である脚本家を言い当てる。「桑榆の映画を見るのが楽しみ」という彼女のために、桑榆は再び筆を取る。夢から手に入れた金を使い、桑榆は脚本家としての成功も手に入れた。

花儿との関係も事業も順調に思えた桑榆だったが、ある日夢の中で攻撃された部分が現実で傷になっていることに気付き、夢から財宝を得た報いがあるのではと感じるようになる。そんな時、桑榆と三哥はチンピラの強哥に拉致され脅迫される。桑榆の隠し部屋にある財宝も手に入れようとするが、その場に花児が来てしまう。命からがら逃げようとする桑榆ら3人だったが、3人とも襲われ意識を失ってしまう。桑榆は夢に落ち、花儿が殺されそうになるのを見て、夢の中で桑榆を襲い続けた影となって現実世界に現れ、強哥らを殺す。

気を失った桑榆が目覚めると、そこはなけなしの金で買い物をしたコンビニの前だった。その場に花儿が現れ、桑榆は彼女のカフェで働くようになり、書いた脚本も売れたと三哥から大金を渡される。向かいの屋台の親父の元に行くと、かつて渡した金を返される。屋台の親父もかつて同じように金を得たことがあったと言うと、桑榆の世界は夢に飲み込まれていくのだった。

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