東方衛視の人気リアルバラエティ番組「極限挑戦Go Fighting!第三季」が7月9日(日)中国時間22時から放送開始と発表された。レギュラーメンバーは第一季、第二季と同じく、孫紅雷、黄磊、黄渤、王迅、羅志祥(ショウ・ルオ)、張芸興(レイ)の6人。初回のメイキング映像によると、レギュラーメンバーの極限男人幇は「街を呼び覚ます」生活を実践する。孫紅雷は軍衣に身を包み”洗車工”、黄渤は”牛乳屋さん”、黄磊はマスクとエプロンを身に付け”朝ごはん屋台”、羅志祥はペットショップで犬のシャンプー、張芸興レイと王迅は猫にカラーを装着する様子がそれぞれ公開された。
なお、今季のメインスポンサーはスマホのvivo。「極限挑戦」は、もともと日曜日の20時30からというゴールデンタイムに放送されていた。しかしながら、第三季はこれまでの放送時間から1枠遅い22時からとなっている。これについては、ある微博での投稿が話題となっている。
内容は、「第3、第4クールは、出演者が全員芸能人のバラエティ番組はゴールデンタイムで放送できない」といったものだ。近頃、「下半期から、総局の娯楽性番組に対する制限がより一層厳しくなり、出演者が全員芸能人のバラエティ番組についてはゴールデンタイムから排除される」という情報が常に流れていた。ここ数年流行している芸能人によるリアルバラエティを排除し、総局は文化性の高い番組の放送を推進するようだ。音楽リアルバラエティ、親子による屋外型バラエティやコントバラエティがブレイクした後、”素人”がバラエティを席巻するようになり、新しいシーンに差し掛かっている。
今回の「全芸能人番組のゴールデンタイムからの排除」は、”限娯令””強化版限娯令””限韓令””限童令”やネット番組に対する「通知」などに続き、最も厳しい通達ではないかと言われている。実際、多くの衛星テレビ局は「芸能人と素人との結びつき」の重要性をすでに察知しており、対外的に素人参加型を強調してきた。例えば、素人と歌手が同じステージで歌う「我想和你唱」「夢想的声音」や、素人カップルを参加させた「我們相愛吧」などである。
しかしながら、素人が歓迎され、全芸能人形番組が制限を受ければ、高騰する芸能人のギャラを抑制できるのだろうか。芸能人のコストがプロジェクト投資の60%を占めるだけでなく、その競争は白熱化しているという状況の中でも、芸能人による視聴率引き上げの作用は以前大きい。「我們相愛吧3」では、素人カップルを投入しすぎた結果、ネットでは「つまらない」という意見もあった。芸能人のギャラは驚愕の速度で膨れ上がっているが、芸能人の消費能力も非常に高いのが現実である。一方で、政策は素人番組を支援している。
2017年に入り、広電総局による文化性番組の奨励が推進されている。先日開催されたばかりの上海電視節でも、文化性番組が賞を獲得した。多くの衛星テレビ局が、自局の文化性番組を準備している。例えば、中国伝統文化の旅をテーマとした浙江衛視の「七十二層奇楼」、東方衛視の「詩書中華」などである文化系バラエティ番組の放送率が高くなっている中で、従来のバラエティ番組はチャリティー要素や紅色要素(革命的要素)を盛り込むようになった。人気番組「奔跑吧(旧:奔跑吧兄弟)」は革命的要素を、「極限挑戦」はレギュラーメンバーがロケの合間にチャリティー活動を行っている。
【参考記事】
总局:明星综艺将被清除出黄金档!