話題のネットドラマがある、その作品は潘粤明主演の「白夜追凶」だ。Youkuでの独占配信にも関わらず、再生回数は25億回を突破、豆瓣での評価は9.1と高評価を受けている。「白夜追凶」は、人気の若手俳優が出演しているわけでも、人気作品を原作としているわけでもない。監督を務めた王偉は、高評価の理由は潘粤明の緻密な演技によるところが大きいと述べている。
潘粤明が演じた関宏峰は経験豊富で検挙率は市内で1,2を争う優秀な刑事。一家殺人事件の犯人と指名手配された双子の弟・関宏宇の潔白を証明するため、捜査禁止の命令に背き辞職したが、弟の事件の捜査ファイルを手に入れる目的で、周巡の要請に応え顧問として事件解決に協力している。 弟・関宏宇は、過去のトラウマのために暗闇恐怖症となった兄と夜だけ入れ替わっている。潘粤明は、この双子を同時に演じている。
潘粤明は、兄、弟を演じるだけでなく、さらに兄の振りをして外に出る弟という、実質3役を演じており、その演じ分けには感服せざるを得ない。タイトルの「白夜追凶」からも分かるように、監督は黒と白の二元対立とそれに絡みつく複雑な関係を表現したかった。表面的にみると、兄は日の当たる場所を歩む公正な元警察官、弟は暗闇を行く指名手配犯だ。しかしながら、最終回が近づくにつれ、兄と事件との関係が疑われ始める。はたして兄が黒幕なのだろうか?
「白夜追凶」は完全オリジナル脚本で、視聴者は最後まで誰が黒幕なのか分からない。本作の脚本は3年以上の時間をかけ、現実的な脚本に仕上げた。例えば、2つ目の事件は「北京頤和ホテル事件」を彷彿とさせるものだった。脚本家自身の11年間にわたる言語志経験をもとに、事件や事件解決までの過程などが非常に詳細に描かれている。
無事10月11日配信分で最終回を迎えた「白夜追凶」だが、真の黒幕は明かされず、第二季へを続くことが発表された。第二季への期待を抑えきれないファンの中には、主演潘粤明の微博に「スマホ捨てて、早く第二部を撮影して!」とコメントする者も。いずれにしても、真の黒幕を知るには第二季を大人しく待つしかなさそうだ。
日本国内から「白夜追凶」を視聴するには、スマホにYoukuの公式アプリをダウンロードするのが手っ取り早い。1話45分全32話と、それほど長編でもないので、是非チェックしてみてほしい。