サイトアイコン CHINA BLUE HUALAN

【日本語訳】 来年俳優活動再開!胡歌インタビュー抜粋

11月6日、胡歌主演ドラマ「猟場」が撮影から2年の時を経て、湖南衛視金鷹独播劇場枠にて放送開始となった。6日午後、長沙にてインタビューに応じた胡歌は、自身が鄭秋冬を演じた過程を”6級試験”にたとえ、本作の放送開始は”論文発表”のようだと表現した。胡歌は、「撮影していた時、数ページに及ぶ台詞が自分一人のものということがよくあった。ステージの前に数百人が座っていた時もあったし、目の前にベテランばかりの時もあった。自分が半ページにわたる台詞を言った後、彼らが少し台詞を言い、毎回試験のようだった。」とコメントした。

 

また、ファンに対しては、ここ1年の海外での遊学について共有し、「来年は復帰する。自分の立ち位置以外をふらふらして久しい。」と俳優活動の再開を宣言した。

 

以下はインタビュー記事より抜粋して日本語訳したもの。

 

***

胡歌は、「猟場」の鄭秋冬は非常に大切な役で、自身の生活にも大きな影響を及ぼしたと何度も述べている。6日の長沙での会見でも、鄭秋冬は現実に存在する普通の人たちを無数に重ね合わせたような存在で、いくつもの異なる人生を体験させてくれた、「琅琊榜」の梅長蘇より難しい役だとコメントした。

Q:鄭秋冬は超えるのが難しい役だと言っていましたが、なぜですか?
胡歌:実をいうと、僕はどの役もその前までの役を超えたいと思っているのです。けれどそれはとても難しいし、不可能なことだと思っています。敬愛する姜先生の台本なので、鄭秋冬という人物に初めて台本の中で触れた時、彼はそういう人物だと思いました。台本を読んでいて一番違うと思ったのは、これまでは台本を見て描かれている役をより現実的な人物に近づけることは、僕の演技能力にかかっていました。しかし鄭秋冬を見た時、僕は彼の言葉、経験した事情がすべて、僕の人生の中にあると思いました。それに物事のロジックもその原因、心の動きが分かりました。この感覚を言葉で表すことは難しいです。簡単に言うと、彼を見た時、とても演じたいと思ったんです。それが当時本当に思っていたことです。

 

Q:今回の役と梅長蘇との違いは何ですか?
胡歌:梅長蘇は完璧に近い人間だと思います。体は弱いですがIQが非常に高く、昔から知略に長け、回りの多くの人が彼を助けてくれます。人に尊敬される役です。しかし、鄭秋冬は違います。彼は登場した時は完全に雑草のような人物で、彼は10年で様々な起伏を経験し、何度も谷底に落ちていきます。この役の魅力は谷底に落とされる度に、這い上がり、立ち上がり、更なる高みに到達する点にあります。なので、鄭秋冬を演じる時はより多くのエネルギーを使いました。梅長蘇は、現実生活と離れた伝説的な人物だったので、演技面で言うと、鄭秋冬は試練だったと思います。

 

Q:この役を演じ終えて、何か影響はありましたか?
胡歌:この作品は撮影期間が比較的長かったので、僕とこの役は毎日朝から晩まで一緒で、一つの体を共有しているようでした。問題を解決する方法や、考え方、精神が僕の体の中に入ってきて、彼は人生のどの段階に於いても、最低だろうが最高だろうが、終始道義や原則を守る人だと気づきました何かを選択する時、その選択によって全てを失うことになると分かっていても、彼にとっては正しい人であることが最も重要なのです。僕の話は大まかに思うかもしれませんが、僕が鄭秋冬として選択に直面した時”炎が付く”んです。この炎は僕に生きる中でのパワーを与えてくれます。なので、クランクアップ後も鄭秋冬は僕から抜けていません、もしくは彼が離れたくないのかも。

 

Q:台詞中には多くの名言がありますが、どの台詞が最も印象的ですか?
胡歌:印象深い台詞は、「自分を隠そうとするならば、他人が隠そうとしても隠し切れない苦しみを味わなければならない。」です。僕はこれを耐え忍ぶことだと理解しました。職場とは血の嵐のような場所だと形容できるからです。なぜ姜偉監督はこのドラマをスパイドラマのように言うのでしょうか?鄭秋冬は常に茨の道を歩き、たくさんの苦しみを味わいましたが、彼は常により高みを見つめています。まさに彼の名前のように、秋冬に身を置き、寒く、孤独であっても、彼の心にはいつも春の希望があります。僕はそう理解しています。

 

***

 

「猟場」では優秀なビジネスマンが描かれている。姜偉監督は自身の人脈から、これまで仕事をしてきた実力派俳優を集めてきた。例えば、「潜伏」の孫紅雷、祖峰、馮恩鶴、曹炳琨、「借搶」の張嘉譯、羅海琼らだ。

 

Q:ドラマ中には多くのベテラン俳優が出演していますが、彼らとの共演はいかがでしたか?
胡歌:姜偉監督があるインタビューで、僕は強敵や難題ほどパワーを発揮するタイプだと言っていました。僕自身は、ベテラン俳優の方とお会いした時、彼らは僕を強い気持ちにさせてくれると思っています。実際、演技の上で最も重要なのは自分自身を信じ込ませることです。環境や、情景、人間関係、そして自分がその人物であると信じるのです。特別素晴らしい人に出会って、その人が目の前に立った時、僕が持つべき強い気持ちはその人が与えてくれます。例えば、嘉訳さんや紅雷さんと演技をした時は、僕はあまり考えすぎないようにしています。それが姜偉監督が言う、 強敵や難題ほどパワーを発揮するタイプという事なんでしょう。

 

Q:誰との演技がプレッシャーでしたか?張嘉訳?
胡歌:そうですね、天性的なオーラでしょうね、「四十九日・祭」で初めて共演した時にもプレッシャーを感じました。今回は、そのプレッシャーを人間関係に反映しました。僕はヘッドハンターとして彼をヘッドハンティングしたい、鄭秋冬は曲閩京に対して確かに尊敬の気持ちがあり、彼に巡り逢った時そのオーラに圧倒されたんです。現実の中で感じたことを人物に反映しました。

 

Q:そのプレッシャーはお母様が張嘉訳さんのファンであることからきていますか?
胡歌:そういう理由もありますね(笑)。張嘉訳さんと知り合っていなかった頃、家でファンの気持ちで彼の演技を見ていました。

 

Q:獄中の演技もとても素晴らしかったです。
 胡歌:個人的には獄中のシーンはかなり気に入っています。当時、台本を見て突然「ショーシャンクの空に」を思い出しました。僕はずっと似たテーマの役に挑戦したいと思っていました。鄭秋冬が獄中にいたのは全編の中でも一部分ですが、刑務所に入って自信を取り戻し、出所して改めて人生の焦りや恐ろしさに対面する、この過程が余すところなく描かれており、姜先生の台本には彼の心境の変化や苦悩が表現されています。

 

***

 

「猟場」の後、胡歌は作品撮影の場から離れ、この2年は海外での遊学を選び、これまでとは異なる生活を体験した。それにより、”俳優胡歌”の復活を願うファンの声はどんどん大きくなっていった。胡歌は演技から離れた日々の中で、果たして何を得たのだろうか?

 

Q:長く休みを取られていましたが、何をしていましたか?理想の生活に戻った感覚がありますか?
胡歌:この期間の最大の収穫は、自分自身をはっきりと見つめ知ることができたことです。まず自分の生活に何か欠けているのは仕事が忙しすぎたからだと思っていましたが、後からそれは自分で自分に言い訳をしていたのだと気づきました。時間をすべて自分の生活に当てた時、どう過ごしたらいいか分からないことに気づいたんです。今になって本当の理由が分かりました。問題は僕自身であって、仕事や環境によるものではなかったんです。

 

Q:「猟場」は職場の新人から精鋭になるまでを描いていますが、大学生に推薦しますか?
胡歌:職場での奮闘を経験したことがなく、一生懸命俳優をやってきた身からすると、皆さんにアドバイスする資格はないと思います。僕は企業で新人から精鋭となった人物を演じただけです。最終的にしたい目標は何か、自分自身も一体何がしたいのかよく分からなくなり、他人が理解できない行動を取り、それでいつも自分自身が呆然とした境地に陥ります。特に若者に対して言いたいのは若さこそ最大の資本であり、時間はあるけれども、目標ははっきりさせなければならいという事です。

 

Q:以前休みの時間を使って胡歌を取り戻したいと言っていましたが、取り戻せましたか?
胡歌:少し取り戻せましたね。僕は以前ずっと、なぜ30過ぎになるのにまだ成熟しておらず年齢に見合っていないのだろうかと思っていました。今になって理由が分かりました、僕は本当に大人になっていませんでした(笑)。前にネットで、”多くの人が考えすぎるのは読書の量が少ないからだ”という言葉を見たことがあります。僕は、勉強が足りず考えすぎる、ということは自身を追い詰めることなんだと思いました。

 

Q:今後の計画はありますか?
胡歌:来年は仕事復帰するつもりです、持ち場を離れて久しいですからね。

 

※本文章は下記URLが出典元
https://www.weibo.com/ttarticle/p/show?id=2309404171187440713821

 

モバイルバージョンを終了