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ジョン・ウー監督映画「英雄本色(邦題:男たちの挽歌)」が31年越しに中国で公開

11月13日、1986年の映画「英雄本色(邦題:男たちの挽歌)」4K修復版のプレミアが北京にて開催された。プレミアには、ジョン・ウー呉宇森監督が出席し、30年以上前の撮影時のエピソードを披露した。また、ジョン・ウー監督は、故張国栄レスリー・チャンを懐かしみ、「「英雄本色」の撮影は大家族のようだった、彼は私の実の弟のようだった」とコメントした。

 

当日、スクリーンで広東語版「英雄本色」が上映された後、自身の31年前の作品が4K修復版として蘇ったのを見たジョン・ウー監督は、「不思議な感覚、31年後になっても上映できるなんて、みんなこの映画を覚えているのか。」と感激した様子だった。ジョン・ウー監督によると、以前は製作会社がフィルムをしっかりと保存していなかったため、多くの映画は2、3回上映するとダメになっていた。そんな古いフィルムを思い出しながら、「映画がこんなにも完璧に修復されたのを観れてとても嬉しい、30年前上映された時よりも良く感じる。この映画が新たに生まれ変わったように感じる。」とコメント。

 

「英雄本色」は、公開当時全アジアを席巻し、チョウ・ユンファのサングラスにマッチという出で立ちを当時の若者がこぞって真似した。ジョン・ウー監督によると、小馬のスタイルはチョウ・ユンファ自らが考えたものだと言う。ジョン・ウー監督は、俳優に自由に演技させることを好み、俳優自身の感覚、経験を映画に反映させようとしていたのだ。

 

一方、レスリー・チャンが「英雄本色」の中で演じたのは、狄龍の弟・宋小傑。映画の中のレスリーは変わらず生き生きと笑っていたが、彼がこの世を去ってすでに14年の年月が流れた。上映後、ジョン・ウー監督は目に涙を浮かべながら、レスリーとの思い出を語った。「レスリー・チャンは、私が最も尊敬し、最も親しい友人だった。「英雄本色」の撮影は大家族のようで、レスリーは実の弟のようだった。私自身も出演者として関わったが、私の演技指導はレスリーがした。彼も私を尊敬し、先生と呼んだ。彼は自分自身の苦しみを隠し、周りの皆に喜びを与えるとても良い人だった。」と振り返った。

 

現在の中国語映画では、特殊効果が多用され心情を軽く描くという現象があるが、ジョン・ウー監督は、映画にはやはり心情が重要であると考えている。「我々の映画はハリウッドや日本の影響を深く受けてきたし、そこそこ良く撮れていれば人気が出る。「戦狼2」が大きな記録を破ったことにも、成功の道理がある。私は映画がどのように変化したとしても、心情を欠いてはならないと考えている。以前ハリウッドに行った時、彼らも私にハリウッド映画を撮影してほしいと言ってきた。私も、我々とアメリカとの間に共通するものを映画で活かしたいと思っていた。最後、私は人間性と心情さえあれば、両者の障壁やコミュニケーションを打開できると気づいた。「変臉」を撮影した時、中国の家庭価値観をSF映画に取り入れたところ、大きな成功を収めることができた。アクション映画を人間的に描いたのだ。私は人情溢れる映画は必ず受け入れられることを見た。」と述べた。

 

「英雄本色」修復版は、11月17日に広東語中国語2言語で同時公開となる。

※原典:http://ent.sina.com.cn/m/c/2017-11-14/doc-ifynshev5892765.shtml

 

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