独占インタビュー
3月21日午後、羅志祥は北京で記者会見を行い、北京、上海、広州をはじめ8都市をめぐる新しいコンサートツアー「CRAZY WORLD」の開催と、その内広州公演が5月14日に決定したことを発表した。これまでの記者会見と同様に、ファンたちは早くからホテルの入口で待ち、記者会見の現場では揃いの衣装でステージ上のアイドルのために叫んだ。私と羅志祥は長年の友人であるが、もう2年間は会っていなかった。この2年間で、羅志祥は超人気のリアルバラエティ番組に参加していた;この2年間で、最高興行収入の映画「美人魚」で重要な役を演じていた;この2年で羅志祥は曲を書き始め、「够了Let Go」で大衆を驚かせた。私は今の羅志祥が変わっているかどうか気になり、記者会見の後、休憩室でリラックスしながら話をした。羅志祥の変化はとても大きく、以前よりずっと穏やかで落ち着いていた。彼は今は争ったりしない、他人を認める事、共有することを知り、ゆっくりを歩み生活を享受することを理解したのだと言った。
コンサートについて 人間の感情はいつだってリアル
羅志祥の今回のコンサート「CRAZY WORLD」のポスターは3人の「クローン羅志祥」、その内の2人はパーツをセットしている。「今回のコンサートは人工知能と機械をコンセプトにしたい、現在のテクノロジーはこんなにも発展していて機械に出来ない事はない、以前は人工知能は囲碁でも人類に負けていた。機械をコンセプトにしているけれど、僕が伝えたいのは人間の感情はいつだって一番リアルだという事、人は痛みを感じるし疲れるし笑う、機会は電池切れになるだけ。皆にもっとそばにいる人と交流してほしいと思う、テクノロジーの発展や人工知能は恐ろしいものじゃない、恐ろしいのは人の心の冷たさ。」
これまでのコンサートツアーとの違いは、今回初めて羅志祥自らがコンサートの副監督を務め、彼が表現したいもの伝えたいものをコンサートのパフォーマンスに組み込んでいく。「最近は、もっとたくさんもっといいものをコンサートに取り入れたいと、ずっと考えているから頭が疲れている。」全く新しいパフォーマンスを加えるだけでなく、自分のコンサートを忠実なものにするために、羅志祥は自分を厳しく律した。「年末食べ過ぎて太ってしまった、最近は狂ったようにダイエットしている、もう5キロ落ちたよ。けれど一定まで体重が減ると壁があるんだ、食べなくても減らない、だからこの2日間で地獄のダイエットを始めたんだ、毎日リンゴ4個しか食べないんだよ。」羅志祥は冗談を交えながら、夜空腹すぎて布団の中でこっそり涙を流したと言った。しかし彼はコンサートのためにはそうするだけの価値があるし、それも1人の歌手としての鍛錬なのだと考えている。
人気について
世間が人気が過ぎ去ったと思っている頃「弾丸」を準備
連続して2枚のアルバムが大ヒットし、羅志祥の人気は数年の間いまだかつてない高峰に達していた。当時の彼は「万人ファン」、「アジアダンスキング」であった、当時はテレビを付ければいつでも彼の姿や広告を見ることができた。それから、CD市場が衰退し彼の勢いもなくなり、羅志祥は突然「冷めた」ようだった。羅志祥の人気は過ぎ去ったという人もいた。
「一昨年くらいかな、当時は羅志祥の人気は落ちた、ダメだ、人気は過ぎ去ったと皆言っていた、露出が少なくなったからだ。以前は、もしある芸能人の公での露出が減っても、皆充電期間に入ったんだと思っていただろうけど、今は皆焦るようになって、辛抱することもなくなった、パフォーマンスがなかったり新作が出ないと、すぐにダメだ、人気がなくなったと思う。」羅志祥は笑ながら自分は変態で、自分が低調な時に外野が言っていることを聞くのが好きなのだと言った、彼は自分が何をしているか理解しているからだ。「皆が僕の人気がなくなったと言っていた時、実は言いたいけど言えない事がたくさんあった、実は当時すでに『極限挑戦』を受けることが決まっていたし、「美人魚」の撮影も決まっていた、けれど公式が発表しないものは何も言えない。」あの何も言う事が出来なかった時に、羅志祥は微博でこっそりと自分は「弾丸」を準備しているから、2015年が楽しみだと言っていた。
「実を言うと、心配だった。作品が出てこないとどんな効果があるか分からない。『極限挑戦』が始まると、反響はとても良くて、僕はやっと安心した、最初の弾は成功したんだと。」
『美人魚』について
皆は面白いと思っていたがプレッシャーが大きくて「十円ハゲ」
『美人魚』は中国語映画最高の興行収入を叩きだした。映画に対する口コミは両極に分かれたが、羅志祥が演じたタコ男については皆肯定的であった。この映画の中で周星馳の何とも言えぬ面白さを最も伝えていたのはタコ男であった。
羅志祥は今すでに大スターじゃないかと私が笑って言った時、彼は謙虚な様子で「いやいや、大スターがどこだって?興行収入が良かったのは僕じゃなくて、周星馳さんや鄧超さんの功労だよ。」と笑いながら否定した。他の俳優は映画の上映期間は撮影時の面白いメイキングをアップするものだが、最も面白かった羅志祥はそうしなかった。彼は微博で撮影でうつ病のようになっていたとさえ述べたのだ。「実は撮影時はあれほど面白くなかったし、リラックスもしていなかった、反対にとても厳粛だったんだ。本当に難しいと思っていたし、プレッシャーも特別大きかった、撮影の過程で本当にうつ病になりそうだったし、”十円ハゲ”になっていて、後頭部の髪が減っていた。僕が演じたのは人ではなくタコ、タコ男はどうやって演じたらいい?周星馳監督に聞いたら、彼も分からないと僕に考えさせた。美人魚はまだいい、これまでにも多くの作品があったから。けれどタコの作品はこれまでにない、僕は準備期間にタコを観察しに行って、自分は彼らの同類だと想像することしかできなかった。今はタコに対して深い思い入れがあるよ。」羅志祥は、皆が面白いと観ていても、撮影過程では多くの苦労した、逆さに長時間吊るされとても短いタコが歩くシーンを長時間撮影した。
私は羅志祥になぜ周星馳監督はこれほど君を評価し、2本連続で出演を依頼したのかと聞いた。彼は「周星馳監督は僕は彼と同じようにカッコ良くて面白い、そういう人はなかなかいないと言ったんだ」と笑って言った。
極限兄弟について
兄貴たちは歩を緩め生活を享受せよと言った
2年会っていないと、羅志祥の変化は大きいように感じた。穏やかになり落ち着いたし、自分が何をしたいかはっきりしていた。
記者会見では、極限兄弟の黄渤、孫紅雷、王迅らが皆、祝賀VCRを送った。孫紅雷は羅志祥の「彼氏」を自称しており、羨ましいほどの仲の良さであった。兄貴たちのVCRを観る羅志祥は嬉しそうに笑っていた。「黄磊さんはCDを出したことがあるし、黄渤さんは元々ダンス講師をしていて歌って踊れる、孫紅雷さんは黒龍省の霹靂ダンスのチャンピオンだよ。(笑)」話せば話すほど羅志祥は楽しそうに笑っていた。彼は以前はゲストが出しゃばることを心配していたが、今はそうではない、彼は他人を認めることを学び、ステージを共に楽しむことを学んだのだ。
私は羅志祥は変わったと言うと、彼は頷いて、確かに、年を取ったんだろうと言った。「『極限挑戦』の影響は大きかった。兄貴たちは僕にたくさんの事を教えてくれた。黄磊さんと黄渤さんは”小猪、そんなに必死になるな、生活から学べ、どれだけの間楽しくないのに笑ってきたんだ”と言ったんだ。」結局のところ彼らは自分より年上で、観てきたものも経験も自分より多いのだ。
この2年、仕事や心境の変化以外は、羅志祥の感情は平然としていた。恋愛をひけらかすこともなかったが、抵抗を隠さなかった。インタビュー当日、彼が着ていたジャケットは彼女の店の新商品で「ペアルック」だったと分かった。私は今回の恋愛はどうなるのかと聞くと、「縁によるよ”僕は仕事のために生活を諦めないし、生活のために仕事を諦めることもしない、要するに今の段階が丁度いいよ。」と笑って言った。