作品紹介
「快把我哥帯走」は、漫画配信サイト「快看」で連載されている漫画をモチーフとした映画版。原作はアニメ化もされており、アニメは日中両国で放送・配信されています。ちなみにドラマ版もありますが、映画版とは出演者が違います。
原作は、だらしなくどうしもようないチャランポランの兄・時分とその妹・時秒の兄妹と、2人の個性的な友人たちの日常生活がコミカルに描かれています。
漫画は短編でギャグ要素が強いので、どういう風に映画としてストーリーを作るのかと思っていたら、兄弟愛の感動エピソードに仕上がっていた…!なので、人物設定を借りた別物のストーリーという感じ。(ドラマは1話しかみていないので、何とも言えませんが…)なので、アニメを観ている方は不意打ちくらうかもしれません。(私はくらいました)ただ、私は主演の彭昱暢くんにすっかり心を奪われてしまいました…半端なく可愛いです…妹思いの優しいお兄ちゃんを見事に演じています。
基本情報
タイトル:「快把我哥帯走」(英題:Take my brother away)
監督:鄭芬芬
公開日:2018年8月17日
主な登場人物
※基本的には映画での設定。
時分(时分):彭昱暢
時秒の兄で高校生。いつもふざけているように見えるが実は妹想いの優しい兄。
時秒(时秒):張子楓
時分の妹。力が強く、ケンカでは負けない。だらしない兄をいつも面倒に感じており、消えてほしいと思っていた。自身の誕生日の願いにより、時分が兄でなくなる。
開心(开心):甄開心
時分の同級生。バスケ部。
妙妙(妙妙):趙今麦
時秒の親友。何故か時分が兄になっていた。
万歳(万岁):方翔鋭
時分の同級生。バスケ部。
万幸(万幸):劉冠毅
万歳の弟。時秒のクラスメート。
時分&時秒の両親
バリバリのキャリアウーマンの母はだらしない夫に愛想を尽かし、出て行ってしまう。結局離婚することに。
あらすじ
時分と時秒の兄妹は、ある街に暮らす普通の兄妹。しかし、彼らの両親はうまく行っておらず、ついに母は父に愛想を尽かして出て行ってしまう。時秒は、いつもふざけてばかりの兄にうっぷんがたまっており、誕生日の夜に時分に連れられて行った想い出の船のレストランの廃屋で、「快把我哥帯走(お兄ちゃんどっか行け)」と願う。なんとその願いは現実のものとなり、時分は親友の妙妙の兄になっていた。最初のうちは一人っ子を満喫していた時秒だが、だんだんと寂しさを感じ始め、時秒だけが時分が自分の兄だったことを知っている状況にもどかしさを抱く。さらに、元々の2人の両親の不和が妙妙の両親の不和に変わっていたり、妙妙と時分を見て焼きもちを妬いたり、時秒の心境も変化していく。果たして、兄弟は元に戻るのか…?
結末ネタバレ
兄・時分の愛情にようやく気付いた時秒は、万幸のアドバイス通り、旧暦の自分の誕生日に再び船のレストランで願い事をします。今度は「お兄ちゃん早く戻ってきて」と。
家に戻ると元通り、時分が時秒の兄に戻っていましたが、時分はすでに荷物をまとめて家を出て行った後でした。時分が出て行った後の2人の部屋には、何枚ものメッセージ付きの張り紙が。その張り紙を追っていくと、自分のベッドの枕もとに。時分は暗いのが苦手な時秒のために、枕もとで部屋の電気を消すことができるように、紐を長く引いてくれていたのでした。
時秒が古びた船のレストランで兄を拒絶する前に、時分が母と母の再婚相手と3人で食事をしていたのは、時秒の性格や癖を新しい父に教えるためでした。時分も時秒と離れたくはなかったのですが、そうすると本当の父親が独りぼっちになってしまう…しかし、時秒も連れて行くとなると、時秒を転校させなければならない…そこで時分は父親の方に独りで付いて行く決心をしたのでした。
時分の優しさと想いを知り、スクーターで必死に駅を目指す時秒…何とか駅に辿り着くと、向かいのホームに大荷物を抱えた時分がいました。時秒が「お兄ちゃん!」と呼びかけ、振向いた時分に「忘れ物してる!」と言います。時分は「忘れ物ないよ!かばんもある!」と答えます。時秒は「私を忘れてるの!!!」と叫びます。思わず涙を流す時分…すると12時の鐘が鳴ります。時秒はスマホに写ったろうそくの火に向かって願います。
「快把我哥帯回来(お兄ちゃんを連れ戻して)」
アニメはGYAOなどで日本でも配信されていますので、是非チェックしてみてください。5分くらいの短いギャグアニメなのでとっても観やすいです。アニメの時分は本当の本当にバカなので、そのノリで映画観ると時分が天使すぎて戸惑います。(笑) この記事のために何度もラスト観ているのですが、涙を流しながら文章を打っています。本当にラストシーンの彭昱畅と张子风の表情は本当に素晴らしいです。(涙)
ちなみに日本語版のキャストは下記です。
時分:中村悠一
時秒:雨宮天
開心:小野賢章
万歳、万幸:花江夏樹(二役)
妙妙:森永千才