ドラマ『老九門』第13~16集あらすじ
目次
第13集
目隠しをしての鞭での対決で決着を着ける事になった佛爺と彭三鞭。八爺と尹新月は彭三鞭を妨害するように大声で会話をする。その隙に攻撃を仕掛けた佛爺は見事勝利するが、納得がいかない彭三鞭は佛爺と乱闘を繰り広げる。その様子を見てすっかり佛爺を気に入った様子の新月。彭三鞭の鞭でシャンデリアが落下したところでようやく新月が止めに入り、佛爺こそが本物の婚約者だと宣言、彭三鞭を新月飯店から追い出す。新月は佛爺に隠してあった薬を渡し、すぐに北平を離れるという2人を駅まで送まで送っていくことにする。
飯店の外では彭三鞭が騒いでいた。納得がいかない彭三鞭はなかなか飯店から出ていこうとしない。やっと外に出た彭三鞭は部下に駅に佛爺たちを探しに行くように命じる。そこに日本商会会長と裘德考が手を組もうと声をかけてくる。佛爺たちの居場所を教える代わりに薬を取り戻すと約束をする。
北平駅に着いた佛爺たちの元にはオークション時に金を渡してきた満州族の金持ちが見送りに来ていた。彼は心底佛爺が気に入った様子で、東北に来た際は必ず自分を訪ねるようにと証の品物を渡す。新月は無理やり列車に乗り込み佛爺一行に同行する。佛爺にすっかり惚れ込んでいる様子の新月は長沙に付いて行き佛爺と結婚するときかない。佛爺は金銭とブレスレットを渡し、次の駅で北平へ引き返すように言い聞かせるが、さすがに女性一人を下して返すのは不義だろうと佛爺に提言する二爺夫妻。丫頭は新月を連れ出し打ち解ける。一方、客室に残った2人、二爺が「可愛らしい、お似合いだ」と言うと「新月はずっと話している、賑やかなのは好きではない」と佛爺。「2人で過ごすと1人でいるよりいい」と言う二爺に「彼女は無理だ」と佛爺。
食堂車で持ち帰りの弁当を頼んでいた女性陣、新月のブレスレットに気付いた八爺はそれが佛爺の家宝であると伝える。
停車駅に着いたが列車を下りようとしない新月は父親や日本人といった厄介事を言い連ねて佛爺に迫る。
第14集
新月と佛爺が言い合いをしている間に、結局列車は出発してしまった。頑なに長沙まで付いていくつもりの新月にようやく自分の名を名乗る佛爺。二爺と丫頭が陳皮の心配をしている頃、陳皮は陸健勛による厳しい取り調べを受けていた。
夜になり佛爺一行が休んでいると、何やら怪しい物音がする。彭三鞭が佛爺一行を追ってきていたのだった。様子を見に行く佛爺と二爺。 運悪くお手洗いから出てきた所で彭三鞭と遭遇してしまう新月。新月の「夫君、助けて」という悲鳴を聞き駆けつける佛爺だが敵に囲まれ、新月は彭三鞭に連れて行かれてしまう。佛爺は車両にいた敵を片付け、 新月に襲い掛かる彭三鞭に剣を投げ彼女を救出する。彭三鞭は佛爺に襲い掛かるが敵わず、最期は剣が刺さり死亡する。
結局長沙まで付いてきた新月は佛爺の屋敷に世話になることに。そこで屋敷内にある大仏を見つけ、佛爺が佛爺と呼ばれる由縁を知る。副官は、佛爺の不在中に陸健勛が陳皮を連れて行ってしまったと報告する。 陸健勛に動きがあれば報告するように命じる佛爺。 新月は「佛爺と同じ部屋で寝る」と言い出し周囲を困惑させる。佛爺は新月に彭三鞭は死んだから婚約は破棄だと言うが新月飯店の面子が立たないと平行線の2人。付き人に「夫人」と呼ばせたりしながらもひとまずは部屋に通される新月。付き人によると新月に対する佛爺の態度は普通と違うらしく、上機嫌になる新月。
二爺は早速持ち帰った薬を煎じ丫頭に飲ませる。
副官の報告によると陳皮は死刑囚ばかりの監獄に連れて行かれたため捜索が難航していたという。佛爺が牢獄へ行くと、ひどい拷問を受けた陳皮は瀕死の状態であった。 陸健勛が現れるが、反逆罪や日本人との密通については自分で取り調べると陳皮を連れ出し病院へ送る佛爺。陸健勛は陳皮と二爺とのつながりを調査するよう部下に命じる。
二爺が丫頭の元へ行くと倒れている彼女を見つけるが、薬を飲んで体調が良くなっていると言う丫頭の言葉に安心する二爺。しかし、二爺邸を訪ねてきた九爺の診察の途中で吐血してしまう丫頭、彼女は二爺と佛爺が家財を投げ打って危険を冒し手に入れた薬に効果がなかったと二爺を失望させたくないと言い出せずにいたのだった。二爺には伝えないでほしいと懇願する丫頭、九爺は佛爺には伝えるべきだと言うがそれも拒む。丫頭が亡くなってしまったら二爺も後を追うのではないかと考えている九爺、もちろん自分の死後も二爺には生きてほしいと思っている丫頭…
第15集
九爺は二爺が独りになっても生きる理由が必要、そのためには夫人の助けが必要だと丫頭に告げる。
一方、1人放置され暇を持て余す新月は佛爺の書斎に侵入し、隠し保管庫を見つけてしまうが、仕掛けられていた罠に掛かってしまう。そこにちょうど現れた佛爺は、勝手に部屋に入ったことをたしなめる。無理やり罠から脱しようとしてまた別の罠が発動してしまうが、身を挺して新月を守った佛爺。
夕食の時間になるが、佛爺が来ないと食事は出来ないと言われる新月、佛爺邸の規則が徹底されていると感心する。佛爺を呼びに行くと、先程の怪我の治療をしていた。手当てをする新月は、熱いものに触れると現れるという佛爺の穷奇(古代の怪物)の刺青に驚く。自分は邪悪な運命を背負っているが新月は違う、北平に戻れと佛爺に言われてしまう。
佛爺邸から出て丫頭を訪ねて来た新月、丫頭は佛爺は暫くしたら迎えに来るだろうからそれまで二爺邸にいるように話す。佛爺は新月が出ていった事を知る。一方、病院では陳皮が意識を取り戻していた。
丫頭は九爺から2通手紙を書くように言われていた。1つは、薬には根本的な効き目がなく副作用が苦痛なため薬を全て返すという内容の佛爺への手紙、そして薬を二爺が探しに来ても絶対に渡さないようにしてもらう。そして2通目は、それが自分の意志であるという二爺への手紙であった。丫頭の手紙を佛爺に渡す九爺、佛爺は二爺が事のいきさつを知ったら許さないだろうと反対する。
翌日丫頭は新月に自分が作った面を振る舞う。そこに佛爺と八爺が夫妻を訪ねてやって来る。手紙を読んでいる佛爺だがその場は何も言う事はなかった。
新月は佛爺が何をしに来たかを丫頭に聞きに来るが、そんあ新月をからかう丫頭。
第16集
自分は二爺とは釣り合っていないと言う丫頭に、周りが言う事は気にするな、二爺が選んだのだから間違いない、自分と二爺と信じる事が大切だとアドバイスする新月。
出がける準備に服を選んでいた新月と丫頭、そこに二爺が現れるが丫頭が吐血し容態が急変してしまう。九爺を呼ぶように命じるが、九爺は朝から不在、薬も見つからないと言われ取り乱す二爺。丫頭は薬は佛爺に返したと告げる。二爺は丫頭を連れ雨の中薬を取りにやって来るが、門は閉められたまま。門の前で跪いて薬を求める二爺…丫頭は佛爺が訪ねて来た時に、佛爺に自分の死後の二爺を頼みたいと言う事、二爺のためにも悪人になってほしいという苦しい想いを伝えていたのだった。苦しい心境は佛爺も同じであった…
麺を食べたいと言う丫頭のために、彼女を連れ街へ出る二爺だが、なかなか開いている店がない。
「月が美しい、自分たちが結婚した時のよう」だと言う丫頭、その頃の思い出話をする二爺…「私たちやれることはやりました、ずっと一緒にいられると思っていました、私の一生があなたの一生でなくなると思ってもいませんでした。」「お前に出逢わなければ結婚していなかっただろう。」「私はあなたに釣り合っていませんでした。私がいなくなった後もちゃんとしっかり生きてください。来世で必ずあなたを探し出します。お兄さん、この一生を後(悔していません)…」と言い遺しこの世を去る。
二爺は佛爺邸に乗り込み佛爺を責める。薬を渡さなかった佛爺に「命で償え」と言う二爺。「夫人を埋葬し、鉱山で日本人の陰謀を暴き長沙の民を救ったらいつでも自分の命をくれてやる」と言う佛爺に二爺は「貴様の一族全員丫頭 と共に葬ってやる」と言いその場を去る。
九爺は二爺に丫頭の手紙を渡し、薬に効果はあったが副作用が苦痛であった事、薬は丫頭が直接佛爺に渡した事を告げる。
再び目覚めた陳皮は病院から無理やり抜け出してしまう。陳皮は街中で丫頭の死を聞いてしまう。慌てて二爺邸に戻るが丫頭が亡くなった事を受け入れられない陳皮。
まだ丫頭の埋葬が終わっていないのに楼閣で酒を浴びるように飲み遊んでいる二爺を見つけた八爺はその事を佛爺に報告する。