【日本語訳】EXOレイ张艺兴澎湃新聞インタビュー部分20151225
澎湃:初めて「老九門」のような時代劇の長編ドラマのメインキャストを受け、しかも「素質」が必要で女形、なぜこのように大きく出たのでしょうか?
澎湃:「子ヒツジ」の設定はあれほど可愛く好評ですが、なぜ自分に一癖あると強調するのですか?
张艺兴:自分より二十数歳年上のしかもあのクラスの先輩のそばに立って、尊敬しないでいられますか?僕が韓国の礼儀を学んだと思っている方が多いですが、中国では五千年にすでにこの礼儀がありました、中国から伝播したものですが、国家が変化していく中で、この礼儀は次第に忘れ去られていただけなのです、僕らは(礼儀を)高めていくべきなんです。张艺兴は偽っているという人もいますが、もし僕が直接カメラに向かって「おい、孫紅雷、僕のところへ来い!」と叫んだら、それこそ嘘です、それこそ演技です。それに僕がずっと「哥哥(お兄さん)」と呼ぶのが不快だという人もいます、実は僕が呼んでいても気持ち悪いんです、けれど哥哥(お兄さん)と付けないわけにはいきません、「您(あなた様)」と呼ばなくても、皆さん先輩ですから。短気な部分もあります、僕も1人の偽りない人間です、『動物世界』を見ると、カモシカも急かせば追い上げられるんです。
澎湃:しかし芸能人にとって、マルチに活躍する事は凡庸になる危険もありますよね。
张艺兴:凡庸というのは周りの人の見方でしかありません、僕は各々の考え方を決めることはできませんし、誰もが僕を好きだと保証することもできません、けれど、毎回の機会に自分のベストを尽くすということは保証できます、歌だけでなくダンスもそう、自分と自分を向き合わせます、そうでなければベストは出てきません。僕は負けず嫌いなので、パフォーマンス上でもそうです、このドラマを受けたからには自分には出来ると証明しなければなりません、そしてファンにも自分で勝ち取った名誉を見せます。
澎湃:処女作『从天儿降』の口コミは特に良くありませんね、失望しますか?
张艺兴:僕がこの映画に対して言いたい事は、正々堂々、力を尽くしたという事です。僕の初めてのスクリーンでの作品でした、初めの頃はどうやって役づくりをするか分かりませんでした、もしかしたら僕が役を演じきれていない、場面を飛ばそうと思った人もいるかもしれません、けれど僕は力を尽くしました。ファンは僕を愛してくれているので、僕は彼女たちにいつも言っているんです、貸し切りなんかして欲しくない、1枚チケットを買って、どこが良かった、どこが良くなかったと言ってくれるだけで、それでいいんです。
张艺兴:競争があるから上に行けるのですが、僕はいつも最大のライバルは他人ではなく自分自身なのだと言っています。90年代は頭がおかしいとレッテルが貼られているかもしれませんが、個人的には90年代は意気込みがある世代だと思っています、小さい頃からパソコンがあって、モノも満ち溢れ、多くの人は僕らは幸運だ幸せだと言います、早くからそのように言われてきましたが、僕らが成熟する時間も早くなりました、これも僕が『二十四而立』を書いた理由です、以前は24歳になってもまだ早いカテゴリーでしたが、今は24歳はすでに而立しているのです。
澎湃:テーブルの上のおやつを見ると、まだ子供っぽい習慣があるようですね……
澎湃:来年はソロアルバムをリリースするのですか?
张艺兴:来年必ずリリースします。スタイルは、多元的なスタイルです、张艺兴スタイル笑。
澎湃:てんびん座は何でもチャレンジしたくて、何でもバランスよくやりたいのですね。
张艺兴:そうそうそう、しかしそれは良くありません、疲れてしまいます……名前で運命が決まるというのを聞きますが、怪奇小説を書いてるんじゃないですよ、僕の芸名はレイ、無意識のうちに一つ疲労が!(訳者註:中国語で累lèiは疲れるという意味、発音はレイ)澎湃:国内活動が増えてから、家族と過ごす時間も増えましたか?
张艺兴 :普段はやはり電話ですね、北京にいた時は、母が炊飯器を持って来てご飯を食べさせてくれました。それを見てとても感動しましたが、僕の母への態度はあまり良くなかったかもしれません、僕は愛嬌を振りまくタイプではありませんし、母が移動してきてくれることの方が比較的多かったです。なので、おかあさんのそばにいる人はお母さんを大切にしてほしいです、お母さんは本当に大変です。
澎湃:最近「张艺兴が泣いた」が検索ホットワードになったのは知っていますか?
张艺兴:そうですね、ああ……(長いため息)あの時は自分の感情をコントロールできていませんでした。僕は今EXOで唯一中韓両方を行き来するメンバーであり、初めて個人工作室
を設立したメンバーでもあります。EXOのLAYと张艺兴の2つの立場のバランスをとらなければなりませんが、実際は2人はは同一人物です、だんだん仕事やスケジュールの面で体を半分にして違う事をする事はできないと思うくらい忙しくなることもあるでしょう。
澎湃:最近EXOは新曲をリリースしましたが、撮影で活動に参加できていません、残念ですか?
张艺兴:普段はメンバーたちも各自の活動がありますし、本音を話す機会がありません。なのであの日ステージ上で、司会の方が僕ら1人1人にメンバーに言いたいことを言わせることになって、僕の番になった時、頭が真っ白になりました、自分に「何を言えるだろうか?何を言いたいだろうか?」と問いかけました。それで簡単に「ごめんなさい」と「愛してる」だったのかもしれません、けれど感情をコントロールできなくて、ダメでした。泣きたくなかったんです、なぜなら……男が堪えたいと思うのはわかりますよね、これは僕自身が選んだ道で、苦しくても難しくても進まなければなりません、だから後ろを向いたんです、けれど他の人たちは僕が泣いていると思ったかもしれません。これも重要な事ではありません、僕はこれこそ僕だと、张艺兴はこうだと思っています、EXOが出来てから今まで、张艺兴は誰一人に対しても申し訳ないと思ったことはありませんし、自分の良心に申し訳ないと思ったことはありません。唯一申し訳ないと感じたのは、中韓を行き来しているために皆といつも一緒にいられないことです。
澎湃:工作室を設立してから今に至るまで、「CEO」という新しい身分には慣れましたか?
张艺兴:実は今は本当の意味での「CEO」ではありません、コミュニケーションをとるチームが増えたということです、いつか本当にCEOになったらもう一度あなたのインタビューを受けましょう。工作室を設立したばかりの頃は、この道には必ず成功するとか必ず失敗するという保証をしてくれる人は誰もいませんでした、どの道も自分で歩んできたんです。それでいいんです、選んだ以上はやらなければならないし、受けたからには必ず実行しなければなりません。僕はすでに幸運の光を得ました、もっと疲れても、もっと難しい事があっても責任をもってやっていかなければなりません。よく活動を欠席するので、メンバーたちはなぜこういう事になるんだろう、なぜ活動に参加しないんだろうと疑問を持っているでしょう。それは正常な事です、コミュニケーションが必要なんです、僕一人のために隊形を変えたり、ダンスを新しくしたりするので、この点については申し訳ないです。今はメンバーたちももう理解して支持してくれています。
澎湃:今回以外でも、毎回公開の場で涙を流すのは兄弟のためのようですね?
张艺兴:……ええ、本当にそのようですね、一つは自分で自分にかけているプレッシャーが比較的大きいかもしれない事、2つ目に、自分は割と友情を重視するからだと思います、僕は兄弟には僕に向かってきてほしい、向かってきさえすれば、僕は一心に相手に向かうことが出来ます、これが僕のやり方なんです。初めの頃は、全員と心を通わせたいと思っていました、本当に、僕はあなたを騙さないし、あなたを騙すのは子犬です(笑)。僕は最高の兄弟でありたいと思っていますが、真心を尽くしても他人の心を変えられないかもしれない事もあります、僕も自分を守る選択をしたいし、傷つくのは怖いんです。自分を守りなさい、自分の羽を大切にしなさいと母に言われたので。しかし、父は別の理論を僕に言いました、真心を尽くせば、いつか変えられるだろうと。
澎湃:EXOはデビューして2年ですぐ世界的な人気を博しました、すでに一種の二度とない幸運ですね。
张艺兴:そうですね、けれどあまりに早すぎたので、招いた結果は……僕が言えるのはこのグループは本当に容易ではなく、1人1人皆苦労しているということだけです。僕が何回か泣いたのは兄弟のためだったといいましたが、そうです、EXOの成立からレッスン、デビューから今まで3枚のアルバムが世に出ました、加入したのは早くありませんでしたが、絶対遅くもありませんでした。グループは一歩一歩今日まで歩んできました、理解できる道理もあります:1人1人の手をしっかりと一緒に掴んでいるからこそ、現在の各自の輝きがあるのかもしれません。
澎湃:アイドルではなくアーティストになりたいと言っていましたが、この二者の区別は何ですか?
张艺兴:アーティストは芸術の増資があります、1枚の絵に見立てると、世界の風景を見ることが出来ます、一色や一か所の風景だけでなく。それと比べて演技は樹、歌は川、音楽は小さなトンボでしかありません、これらのものが全て僕の絵の中に現れたら、この絵を「アーティスト」と言えるんです。もちろんゴッホの『ひまわり』は、一厘の花ですが、人々を惹きつけて止みません。僕は自分一厘一厘の花を美しいと思ってほしい、観衆が時が過ぎてから「この絵は素晴らしい!」と言ってくれるような。
张艺兴:じゃあ1回ですよ、笑、SMの過去26年でこれまで中国人が工作室を持ったことなかったですよね。初めて話をしに行った時、母が言った「無理よ」という一言を覚えています、けれど僕は信じませんでした。人生は一度きりです、挑戦して、失敗した、というのは次があります、挑戦もしないで諦めるのは、僕ではありません。
澎湃:他を顧みないというよりは、全てに尽くす没頭型、あなたの性格は今の状況下で精一杯ベストの結果を勝ち取ろう、ひとつひとつ磨いて、自分の自分の欲しいものにしよう、という傾向にありますね?
澎湃:今日は丫头(二月紅の妻)埋葬のシーンを撮影したと聞きましたが、涙のシーンの感覚はどうでしたか?
张艺兴:午前中ずっと撮影していました、本当に感情が揺さぶられました、感情が心の痛いところまできて、眼に少し涙が溜まりました。感情的な演技は僕には難しいです、どう演じるのか分からないんです。もちろん愛が分からないという事ではありません、どう表現するか分からないのです。どうやってこの人を愛するかという事だけでなく、機械の前での表現が、彼女を本当に愛していると思わせられるかどうかも考えます。『極限挑戦』の先輩方には、まずは信じること、そうすれば演じられると言われました、なので僕はいつも努力して信じているんです、けれど僕には欠点が1つあって、役が抜けるのが遅いんです、なのでその感情が僕を1日中包み込んでしまうんです、皆さんと同じように遊んだりしますけど、静かに1人でストーリーを思い出して、辛くなって、役のために涙を流したりします。
澎湃:学生の頃『盗墓筆記』の小説は読んだことがありましたか?
张艺兴:成人したばかりの頃に韓国に行ってしまったので、国内で流行っていた小説で読んだ物は多くありません、『盗墓筆記』がとても有名なのは僕も知っていました、撮影が始まる前に『老九門』のファンの分析をたくさん見ました、漫画とかその辺りも含めて。見てください、僕のスマホの待受はファンがくれた京劇メイクのポスターの写真なんです、化粧した姿はまだ撮影していませんが。
澎湃:「二月紅」の役はアクションシーンが多いですか?「暗殺者」を演じる夢は叶いましたか?
张艺兴:殴るシーンもありますし、銃撃シーンもあります、けれど彼は武術が出来るので銃は必要ありません、彼はいつも銃弾がスッと飛んできても、パーンと受けているような感じなのです。(ちょっとうまく訳せません涙)バトルシーンもありますが、夢は叶っていません、二月紅のアクションシーンで最も多いのは墓堀りだからです、僕が演じたい暗殺者は、動機がとても純粋で、一つの目的のために暗殺者になったというような役なのです。
澎湃:原作の二月紅の一生は悲劇的ですが、ドラマ版もそうですか?
张艺兴:僕はこの役を3点にまとめました、完美、愛妻、悲劇です。三叔(原作者)がこの役に与えた設定は完全無欠です:彼の個性、戦功、身の上、完璧すぎてこの世界には存在しないような人です。当然、僕はそれほど高い顔面偏差値には到達していませんが、この人物は劇中ではとても格好良く完璧なのです。愛妻、彼は自分が助けた女の子を深く愛し、死後も変わらず彼女を信じ続けます。悲劇、完璧すぎて、妻を愛しすぎて、夫婦が揃っているという結末にはならず、悲劇へ向かっていきます。これもこの役がカッコいいキーポイントなんです、傷があるからこそ、全体として人物に立体感が出るのです。信じているものを失い、執着するものは得ることが出来ない、彼の一生は悲劇なのです、けれど悲劇も人の心を動かすことが出来ますよね?
澎湃:死後も変わらない愛を信じていますか?
张艺兴:信じています、僕の信仰だと言いたいですね、僕はこの感情を「老いてもずっと変わらない」ものにしたいです、何故なら「いつまでも年を取らない」人はこの世に存在しません、けれど人は皆憧れているんです。