彭昱暢&喬杉主演のアカスリ映画「沐浴之王」【あらすじ】【ネタバレ】
本記事でご紹介するのは、彭昱暢&喬杉主演のアカスリ映画「沐浴之王」です。
記憶喪失になったボンクラ御曹司が騙されてアカスリ師になるというコメディ作品です。
銭湯や温浴施設が大好きな私、そんな自分にピッタリ、かつ、推しの彭彭が主演という映画「沐浴之王」。とても楽しみにしていたのですが、この映画、いわくつきでした。
そもそも、韓国の漫画「お風呂の神様」の映画化ということで万達が契約しようとしていたらしいのですが、その話は白紙に。しかし、監督の易小星はタイトルを変えて、あくまで違う作品として制作し公開にこぎつけた様子。どうやら内容も変えているようですが、そうはうまく行きませんでした。
本作には関係ないですが、同じく12月に公開された郭敬明の映画「晴雅集」とともに1月4日には映画館での上映が中止されることになりました。郭敬明の方は、夢枕獏の「陰陽師」を原作とした映画ということで注目されていましたが、この郭敬明、業界での評判がそもそもあまりよろしくなく…昔からパクリ疑惑まみれだったのですが、「晴雅集」でもパクリ疑惑が出て、映画公開を死守するためか、20年前に裁判になっていた「圏里圏外」のパクリ疑惑を認めるに至りました。今さらかよ!という感じですが、認めたものの映画自体は公開中止となりました。もともとNetflixでの配信は決まっていたようで、現在日本語字幕版も含めて配信されています。
そんな騒動と同じタイミングで「沐浴之王」も上映停止となり、早々に動画配信サービスでの有料配信(VIP会員でも要課金のやつです)に切り替わりました。個人的には結構面白くて好きな作品ですが、上映停止問題はよろしくないですね…
でも彭彭は最高です。(推しに甘い)偉そうにしているだけだったボンボンが、嘘から始まった兄弟愛だけれども、人間として成長していく姿が見どころ…なんて言うとすごく真面目な感じになってしまいますね。ひいき目で見ても普通のコメディ映画です。
何も考えずに観られる映画なので、なんかコメディ観たいな~という時におすすめです。
目次
作品情報
原題:沐浴之王
英題:Bath Buddy
監督:易小星
脚本:張少初、邢文雄、易小星
出演:彭昱暢、喬杉、卜冠今、葦青、金世佳
上映時間:103分
中国公開日:2020年12月11日
あらすじ
ボンクラ御曹司の肖翔は、スカイダイビングで事故を起こし病院に搬送されるが、完全に記憶を失ってしまう。その場に居合わせたアカスリ師の周東海は、肖翔を自分の弟だと騙して連れて帰り、アカスリ師として働かせるようになる。最初は疑っていた肖翔だが、徐々に周東海らとの生活に馴染んでいく。
主な登場人物
肖翔/周吉祥(彭昱暢)
大企業の御曹司。温浴施設事業のプロジェクト動かしている。スカイダイビングで事故を起こし、記憶喪失となる。
周東海(喬杉)
アカスリ師。かつてアカスリ技能の大会で優勝したこともある。痴呆症の祖母と妹の希希とともに生活しているが、お金に困っており、アカスリ屋を売ろうとしていた。
ネタバレ
※【請注意】以下、詳細なネタバレがあります。
大企業のボンクラ御曹司・肖翔は、マスコットなどと世間で揶揄されており、ともに温浴施設「浴神宮」事業を勧めている従兄や部下からも、実力はないのに偉そうな振る舞いをしているために面倒がられていた。スカイダイビングの前にアカスリをするため、伝説のアカスリ師だという周東海が肖翔のもとに連れて来られる。しかし、2人は言い争いとなり、周東海は湖に落とされる。
悪天候の中でスカイダイビングをした肖翔は、従兄の思惑通り着地に失敗、病院に運ばれるが記憶をすべて失っていた。迎えに来た従兄は肖翔の記憶喪失を知り、肖翔を病院に置き去りにするのだった。一方、ボロのアカスリ屋を劉老板に身売りしようとしていた周東海は、手を怪我してしまったために商売ができず途方に暮れていた。記憶喪失の肖翔が見捨てられたのを見て、周東海は自分の弟だと主張し肖翔を連れて帰り、自身の代わりとしてアカスリ師にすることを思い付く。肖翔は、アカスリ師として周東海、祖母、妹の希希と生活することになったのだが、どうも自分が周東海の弟でアカスリ師だったとは思えない。疑う肖翔だったが、周東海が希希に作らせたニセの家族動画を見せて迫真の演技をしたり、酒の席で偽造酒を見破った際のトラブルなどを経て、肖翔は周東海を信じるようになっていった。
すっかりアカスリ師として馴染んだ肖翔、周東海が不在の時にアカスリ屋の売買契約書を持ってきた劉老板を追い返してしまう。そして肖翔は周東海がかつてアカスリ技術で優勝したトロフィーを見つけ、都会でもっと売り出そうと提案する。しかし、周東海は優勝したことで詐欺に遭い、社会的信用を失っていたのだった。肖翔が劉老板を追い返したことなどを知り、二人は言い争いになるが、その晩町を襲った暴風雨からアカスリ屋を守るため協力し合うのだった。
暴風雨で屋上のタンクが落下し、アカスリ屋は悲惨な状況となる。希希の学費や祖母の医療費のために、売れるうちにアカスリ屋を売ろうとしている周東海の話を聞き、肖翔は、若者にアプローチすべく大胆な改装を施し、店名も「兄弟澡堂」に変える。全く客が来なくなり困り果てたところに、以前泥だらけでやってきた配達員の青年が仲間を引き連れて来店、彼らが兄弟澡堂の広告を撒いてくれることなる。気付けば兄弟澡堂はすっかり若者たちに人気の店になっていた。売れた金で、周東海は肖翔に二段ベッドを贈るのだった。
周東海は肖翔に事実を告げ元の生活に戻そうとするが、希希は反対する。そんな中、兄弟澡堂に来たばかりの頃に肖翔が出していたDNA検査の結果が届く。すでに本当の家族だと信じきっている肖翔は、かつての非礼を詫び、検査結果を確認することなく破り、希希はそれを燃やしてしまうのだった。
劉老板は兄弟澡堂の売買を成立させるため、悪評を流し、兄弟澡堂には客が来なくなってしまう。そこで、肖翔は近く開催される沐浴博覧会の沐浴技能コンテストで優勝して、また店を流行らせようと一念発起する。一見するとただのバイトに見えるような訓練を肖翔はやり遂げたが、そこに肖翔の秘書の王叔が訪ねてくる。もう隠し通すことはできないと、真実を告げる周東海だったが、肖翔は信じない。しかし、部下が落とした浴神宮のコインを見て全てを思い出す。騙されていたことを知った肖翔は、アカスリ屋を去る。本来の居場所に戻った肖翔だったが、気持ちは晴れない。気付けば染み付いたアカスリの動作、周東海の仕草をしていた。そんな肖翔に王叔はアカスリ屋での楽しそうだった映像と兄弟澡堂の鍵を見せ、「(周東海は)良い奴だと思う」とそっと告げるのだった。
沐浴博覧会当日、コンテストに周東海の兄弟澡堂がエントリーしていないことを知り、肖翔はコンテストに参加しようとするが、従兄に止められる。その際、従兄が実は自分がどこにいるかを知っていて放置していたことを知る。肖翔はホテルの部屋を抜け出し、コンテストに向かう。一方、周東海はいよいよ兄弟澡堂を売る契約を結ぼうとしていた。肖翔は周吉祥としてコンテストに参加するが、最強の刺客•河正焕を前に苦戦を強いられる。兄弟澡堂の売買契約を拒否した周東海はボコボコも殴られていた。演技中お湯をこぼし左手を火傷してしまった肖翔は、周東海の教えを思い出し、片手でパフォーマンスに挑む。圧巻のパフォーマンスを披露するも従兄の命を受けた審査員の一人が得点をつけず、河正焕に及ばなかった。しかし、そこにボロボロの周東海が仲間に連れられて現れた、「兄弟澡堂」の看板を掲げると、会場から声援が巻き起こる。河正焕は静かに優勝トロフィーを辞退する。肖翔は周東海の元に駆け寄るのだった。
周東海と肖翔は、手を取り兄弟澡堂を拡大し、ついにはラスベガスに進出するに至っていた。